燕市成人式に659人が出席してはたちの門出を祝う (2016.3.20)

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燕市は20日、燕三条地場産業振興センターで平成28年燕市成人式を行い、対象者約840人の78%ほどに当たる659人が出席し、はたちの門出を祝った。

平成28年燕市成人式
平成28年燕市成人式

燕市成人式のフォトアルバム

式辞で鈴木力市長は、ことしの新成人は中学を卒業した4日後の3月11日に東日本大震災が発生したことにふれ、当たり前と思っていた日常生活が実はとても貴重なものだと痛感したことを思いださせ、「これを機会に今一度、自分や家族のことだけではなく地域社会のことにも目を向けてほしい」と求めた。

昨年のラグビーW杯で南アフリカを破る歴史的な勝利を収めた日本代表の五郎丸選手が「奇跡ではありません。国を背負うというプライドをもち、みんなが日本一のトレーニングをしてきた結果です」と言い切ったこと、AKB48の前総監督、高橋みなみさんが最後の総選挙で夢をかなえる努力をあきらめないという趣旨のスピーチを行ったことを紹介した。

鈴木市長
鈴木市長

「君たちがふるさと燕に誇りをもち、これからの燕市、さらには日本の未来を切り拓く推進役として、それぞれの分野で活躍されることを心から期待している」、「新成人の皆さんの築き上げていく未来が、素晴らしいものとなりますようお祈り申し上げる」と新成人を祝福し、活躍を願った。

新成人を代表して、燕中等教育学校卒で燕市役所の市民課で窓口勤務する森口真衣さん(20)と分水中卒で東京に住む明星大学人文学部2年の佐藤嘉将さん(20) が「二十歳の決意」を述べた。

「二十歳の決意」を述べる森口さん(左)と佐藤さん
「二十歳の決意」を述べる森口さん(左)と佐藤さん

森口さんは、高校を卒業したときに決めた道とは違う道を選び、職場では失敗やつらい経験もあるが、相談にのってくれる上司や一緒に悩んでくれる同僚に感謝しており、「社会人1年目のわたしはまだ周りの人に支えてもらうことの方が多いが、今後は自分も周りの人を支えられる人になりたい」。

佐藤さんは最初は地元を離れて良かったと思ったが、多くの人に支えられてきたことを再認識した。きょうまで過ごしてきた日々は充実した日々で、そう思えるのも、仲間がいたから。燕市と首都圏の若者をつなぐ「東京つばめいと」にも参加しており、「これからは東京で自分の学びたい学問を一生懸命、学びながら多くの経験を積み、将来的には多くの経験を生かし、また、どのような形になっても地元燕に貢献できるような人になりたいと思っている」と話した。

アトラクション
アトラクション

第1部の式典に続いて第2部のアトラクションでは、家電製品や旅行券が当たる大抽選会を行い、燕市からつばめ若者会議や東京つばめいとのPRも行った。

2、3日前までは初夏を思わせる陽気だったが、この日は小雨がぱらつくこともあり、三条で平年並みの最高気温9.4度。外は立ち話をするには寒く、新成人は懐かしい友だちとの再会に話が弾み、なかなか帰ろうとしなかった。

例年のように女性は振り袖、男性はダークスーツがユニホーム。飲酒している新成人もいたが、騒がしくなることはなく、落ち着いた成人式だった。 鈴木市長の式辞の全文は次の通り。

鈴木市長式辞の全文

本日ここに多数のご来賓の皆様の御臨席を賜り平成28年燕市成人式を挙行できますことを厚く御礼申し上げます。

新成人のみなさん成人おめでとう。人生の門出を心からお祝い申し上げます。また、皆さんを今日まで深い愛情もって育ててこられたご家族の皆様にも衷心よりお慶び申し上げます。

さて、ことし成人式を迎えられたのは平成7年4月2日から翌8年4月1日までに生まれ、平成23年3月に中学校を卒業された方々です。

皆さん、覚えてますか。皆さんが中学を卒業した4日後の3月11日、あの東日本大震災が発生しました。あの時、君たちは何を思いましたか。当たり前と思っていた日常生活が実はとても貴重なものだと痛感したはずです。

支援のボランティアに行った人がいたかもしれません。入学した高校に福島から避難している同級生がいて励ましの言葉をかけた人もいたことでしょう。あれから5年がたちました。被災地の復興はいまだ道半ばです。燕市内には今なお100人もの人が避難生活をしていらっしゃいます。

残念ながら時の流れは往々にして人間の記憶や気持ちを風化させてしまいがちです。君たちは、今日成人式を迎えたわけですが成人になるということは地域社会の一員にとしてこれからの未来を担っていく義務と責任が生じることでもあります。これを機会に今一度,
自分や家族のことだけではなく地域社会のことにも目を向けてください。

皆さんがこれから船出する社会は景気の低迷、少子高齢化などの課題が山積し、とりわけ地方都市では人口減少が深刻な問題となっています。そのため、全国各地で地方創生と呼ばれる取り組みが始まっていますが、その原動力となってくれることを期待されているのが君たちのような若い世代なのです。

ここ燕市においても日本一輝いているまちを目指して、つばめ若者会議などさまざまな事業を推進しています。私は皆さんに燕市の新成人がふるさとに集合するきょうという日をあらためて自分の人生の目標を定めるとともに、これからの社会にどう行動していったらよいか一人ひとりが考える日にしてもらいたいと願っています。

昨年のラグビーワールドカップで日本代表チームは強豪南アフリカを破り、世界中を驚かせましたが、五郎丸選手はこの勝利を「奇跡ではありません。国を背負うというプライドをもち、みんなが日本一のトレーニングをしてきた結果です」と言い切りました。高い目標をもち誰にも負けない努力を積み重ねたからこそ成し遂げた偉業だったのです。

AKB48グループの前総監督の高橋みなみさん(たかみな)は、最初はスキップすらできない劣等生でしたが、周りに少しでも追いつくために必死で努力してきたら、気がつけばキャプテンになり、総監督になっていたそうです。

AKB総選挙では順位発表後にメンバーがスピーチを行います。たかみなは、毎年、「『努力は必ず報われる』と私、たかみなは人生をもって証明します」と言ってきたそうです。しかし、努力が必ず報われるとは限らない、キレイごとだと批判する人も多かったそうです。でもそれは誤解です。彼女が本当に伝えたいことは別にありました。

2015年6月、高橋みなみ、最後の総選挙でのスピーチです。「272人が今回、立候補しました。呼ばれたのは80人でした。呼ばれなかったメンバーは、では、頑張っていなかったのか。違います。みんな頑張っています。劇場公演に立ち続け、学業とも両立しながら頑張っているんです。でもここに立てるのは80人なんです。だからきっと、AKB48グループにいればいるほど、頑張り方が分からなくなると思います。どう頑張ったら選抜に入れるのか。どう頑張ったらテレビに出れるのか。どう頑張ったら人気がでるのか。みんな悩むと思うのです。でもね、未来は今なんです。今、頑張らないと、未来はないということ。頑張り続けることが難しいことだなんて、分かっています。でも、頑張らないと始まらないってことも、みんなには分かってほしいんです。だから『努力は必ず報われる』と、私、高橋みなみは、これからも人生をもって証明します」。

すばらしいスピーチですね。つまり、たかみなが伝えたかったのは、「夢を叶えるために、私は努力をやめるつもりはありません」ということなのです。新成人の皆さんは、これからそれぞれ夢や希望に向かって歩んでいくことでしょう。

おそらく、長い人生の間には、失敗や悩む時が何度もあると思います。そんな時は思い出してください。君たちの周りには、愛情を注いでくれているご家族や恩師、信頼できる仲間がいることを。そして、五郎丸選手やたかみなのように、最後まで諦めずに自らの力で困難を乗り越えていってください。

私は、君たちがふるさと燕に誇りをもち、これからの燕市、さらには日本の未来を切り拓く推進役として、それぞれの分野で活躍されることを心から期待しています。

結びに、本日の成人式の実施にあたり、一生懸命に準備してくれた実行委員の皆さんに心から感謝を申し上げるとともに、新成人の皆さんの築き上げていく未来が、素晴らしいものとなりますようお祈り申し上げ、式辞といたします。

平成28年3月20日  燕市長 鈴木 力


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