三条市元町、ラーメン店「龍昇園」(刈谷栄治さん経営)は4日の昼、ことしも氷頭(ひづ)みそラーメンを1杯100円以上として提供し、売り上げを北九州北部豪雨の被災地に送る「チャリティラーメン」を行う。
チャリティラーメンとして提供するのは、通常1杯900円で販売する季節限定の「氷頭みそラーメン」。氷頭は、サケの頭部の軟骨部分で、三条市を流れる五十嵐川を遡上したサケをスープに使う。五十嵐川漁協から譲り受け、刈屋さんが手間をかけてスープを作り、通常のトリなどを使った同店のスープと合わせたダブルスープ仕立ての季節の味だ。
同店はさまざまなチャリティ活動を行っており、チャリティーラーメンもその1つ。「氷頭ラーメン」を発売した2004年に中越地震が発生し、その義援金を寄付して以来、15回目。毎年、さまざまな災害が発生しており、その被災地に善意を寄付している。
あわせて、その趣旨に賛同する長野県千曲市在住の画家・荘眠月(そう みんげつ)さんが、被災地を励ますためにと書いて刈屋さんに託した色紙200枚とともに送ることにしている。
「チャリティラーメン」は、4日の午前11時から午後3時までの昼のみ、1杯100円以上として限定200食を販売。売上すべてを義援金とする。当日は、氷頭ラーメンのみの販売となる。
また、昨年まで、「チャリティーラーメン」の提供は、夜の営業時間も行っていたが、混雑への対応が大変なことなどから昼のみとした。余談だが、刈屋さんはある決意をしたことから、店を始めた20歳代のころからトレードマークとなっていたあるものを自らなくした。興味のある人は、同店を訪れてはいかがだろうか。「チャリティーラーメン」の提供時間は限定だが、義援金の募金箱は、いつでも設置している。