住宅設計・施行の株式会社ハウスヴィレッジ(金子幸夫社長・三条市月岡3)は、このほど住宅現場の環境整備を行う「超一流の住宅現場を目指す研究会」で優秀賞を受賞。その現場見学を含めて「燕三条地域のものづくりに学ぶ」と題した研修会が11月28日に開かれ、全国の地域工務店やメーカーから100人近くが視察に訪れた。
同研究会は、一般社団法人日本中小建設業CS経営支援機構が主宰し、全国規模で住宅現場の環境整備を行う団体。同社も加盟しており、10月に行われた「第2回超一流の現場を目指す研究会」の25社がエントリーした全国大会で、最優秀賞に次ぐ優秀賞を受賞した。
視察には、沖縄や福岡、関東、新潟など全国の工務店や住宅メーカー10社の計96人が参加。大型バス2台に分乗して、三条市内の建築中の住宅2棟の現場を視察した。
金子社長や現場で作業をしている同社の大工が、施主に対しての安心の家づくりはもちろん、地域での環境美化への貢献整備も念頭においた整備や工夫を紹介した。
建築現場には複数の人が出入りする。現場には「お客様の大切な柱です キズを付けないでください」、「物を置かないでください」とだれが見てもわかりやすい大きな文字のサインを張り付け、共通認識が図れるようにしたり、大切な家となる材料を雨にぬらさないという意識、来客用のスリッパが脱げないような一工夫の心遣いなども話した。
高所作業のときはAEDを設置しているが、高齢世帯が増えていることもあり、もしもの時には地域の人にも使ってもらいたいとしているという。参加者たちは、ごみひとつ落ちていない現場で、写真を撮ったりしながら質問を投げかけていた。
その後、三条市矢田、諏訪田製作所の工場見学、三条市・ジオワールドビップに会場を移して、諏訪田製作所の小林知行社長やハウスヴィレッジの金子社長の講演を聴いた。