三条市と三条市社会福祉協議会、新潟県社会福祉協議会は、9日(土)午後1時半から4時まで三条市総合福祉センターで成年後見制度に関する権利擁護講演会を開き、導入の寸劇から講演、報告、シンポジウムを行って、まだあまりなじみのない成年後見制度について学んでもらう。
講演は三条市興野1、中澤泰二郎法律事務所の中澤泰二郎弁護士が「成年後見制度ってどんな制度?」のテーマで行い、報告は新潟家庭裁判所三条支部の草間学氏が成年後見制度における三条市の現状について話す。
シンポジウムは「成年後見制度の活用について考えよう!」がテーマで、登壇者は三条市地域包括支援センター東の平出明彦氏、相談支援センターハートの阿部勝良氏、三条市社会福祉協議会の吉塚都子氏の3人。修了後、個別相談コーナーを設けて弁護士や登壇者が相談に応じる。
冒頭に行う寸劇は、中澤弁護士をはじめシンポジウムの登壇者、三条市、三条市社協、県社協の職員ら10人ほどが出演。認知症で会社をリストラされた父と2人の息子が登場し、息子のひとりは父の財産を勝手に使い、もうひとりの息子は障害があり、父は将来を心配しているという、成年後見制度の活用が望まれる環境を5分ほどの寸劇で見てもらう。
毎年開いている権利擁護講演会。今回は昨年に続いて成年後見制度をテーマにしたが、内容は講師に弁護士を迎えたり、寸劇を披露したりとわかりやすくなるように一新した。民生委員、自治会長、医療関係者などに案内しているが、親の認知症が始まって親の金銭管理が心配な人をはじめ、成年後見制度について知っておきたい人などに気軽な参加を呼びかけている。
参加は無料で誰でも参加できる。参加したい人は直接、会場へ出向く。問い合わせは三条市福祉保健部高齢介護課(0256-34-5472)へ。