13日明け方、三条市長野地内で2夫婦4人家族が住む住宅1棟が全焼し、親夫婦2人と連絡がとれず、長男夫婦の妻がけがをした。
火事があったのは、大竹君男さん(89)方の木造2階建て住宅。午前4時52分ころ、近所の人から「煙が見える」と119番通報があり、三条市消防本部が出動した。住宅1棟約597平方メートルが全焼し、隣接する農舎も部分焼して8時14分に火は消えた。
大竹さん方は、君男さんと妻の昭恵さん(90)夫婦、その長男の勇太郎さん(61)と妻のミエ子さん(66)夫婦の2夫婦4人家族。君男さん夫婦の行方がわからなくなっているほか、ミエ子さんが逃げるときに腰などを打ち、けがをした。現場は燃えた柱などを重機で撤去しているところで、確認を急いでいる。
君男さん夫婦は1階、勇太郎さん夫婦は2階で寝ており、会社員の勇太郎さんはこの日、出張のためミエ子さんとともに身支度して午前4時10分に家を出た。その後、ミエ子さんは2階へ戻って眠っていたところ煙に気づき、2階から雪が降り積もっていた外へ飛び降りた。この時に腰をけがし、はうようにして隣りの家に通報を求めた。
君男さん夫婦は2人とも足が悪く歩行が困難で、逃げ遅れた可能性がある。火災の原因を含めて現場を捜査している。