食品スーパーやコンビニ店を運営する株式会社せいかつセンター(南魚沼市上原)は8月31日に新潟地裁長岡支部より破産手続き開始決定を受けた。負債は約1億8千万円
同社は株式会社<みあい生活センター(2007年3月解散、09年に破産開始)の業務引継ぎを目的に07年3月に設立。スーパーとコンビニ店の運営のほか、大学のセミナーハウスの運営維持管理などを手がけていた。
各種食料品小売部門は青果、精肉、水産物、酒類、日用品など全般を取り扱う2店舗、大手コンビニチェーンの加盟店としてコンビニ店とスーパーの一体型店舗を2店舗、コンビニ単独店1店舗を運営していた。
近隣住民を対象とする店頭販売を主軸とするほか、地元ホテル・旅館、医療福祉施設、保育園、学校、飲食店などへの配達も手がけ、20年3月期には年売上高約10億1100万円をあげていた。
しかし、20年春以峰、新型コロナ感染拡大が鮮明化し、大型連休やレジャーシーズンの観光客や帰省客が大きく減少。店頭販売のほか宿泊施設への配達も低調に推移した。
大学のセミナーハウスの利用停止などもあり、22年3月期の年売上高は9億円を割り込んでいた。
その後、観光客数などは回復に向かったものの、地域住民の減少や高齢化による固定客数の減少、同業他社との競合などを背景に業績低下に歯止めがかからなかった。