三条市のIT講習に申し込み殺到

三条市教育委員会は1日午前8時半からIT講習の受講申し込みの受け付けを開始した。今回、受け付けたのは、3月から11月までに開設する162講習のうち、3月、4月分の28講習、定員計560人だが、受け付け開始から受講申し込みの電話が鳴り続けた。

国のIT基礎技能講習事業の一環として全国の市町村が実施するもので、三条市では3月から11月までの間に162講習を開設。定員は合計で実に三条市民の3.7%、3,240人にのぼる。

講習内容はパソコンの基本操作からホームページの閲覧、電子メールの送受信などで、いずれも12時間講習で定員は1講習20人。ただ、1日の講習時間によって講習期間は2日間、5日間、8日間の3タイプに分かれ、講習会場は市内公民館や中学校など20会場に及ぶ。

その皮切りとして3、4月分の市内7中学校とソレイユ三条、三条・燕地域リサーチコアの3会場で開講する合計28講習、定員560人分をこの日から受け付けた。これでもまだ全体の2割にも達しない。

受講申し込みは基本的に電話で、先着順。受け付けを行った三条市教育委員会生涯学習課では、28講習分の受け付け用紙を講習ごとに20枚ずつ小袋に分けて入れ、申し込みがあるごとにその講習の受け付け用紙を取って記入するという方法で、間違って受け付けが各講習定員の20人を超えないようにした。

受け付け開始とともに立て続けに申し込みの電話が入った。5本ある電話回線はたちまち使い切り、受話器を置いても1分とたたずに次の電話が鳴るという状況が30分ほど続いた。

しかしそれもつかの間、今度は会社員が外からかけ始めたのか、再び回線はパンク状態に。いったん電話に向かった職員が席を立つのも許されず、とにかく申し込みの内容だけを手短に聞き取って次々と申し込みをさばいていた。

午前9時半で受け付けは約140人に。それでも10時ころには同時にかかっている電話が2、3本と落ち着き、10時10分にソレイユ三条で3月1日から23日までの8日間コースがトップを切って定員の20人に達し、間もなくやはりソレイユ三条の4月3日から25日までの8日間コースが満杯になった。

全般に開講時期が早く、開講時間が午前か夜間の講習に人気が集まり、中でもソレイユ三条の講習は人気。逆に郊外の中学校を会場とする講習の出足が鈍い。

結局、この日は午後5時までに277人の申し込みがあった。それでも定員が560人にのぼるだけに、まだ半数にも届いていない。それでも28講習のうち、ソレイユ三条の3講習と三条・燕地域リサーチコアの1講習が定員に達した。申し込みは15日まで受け付けるが、大半の講習は15日を待たずに定員に達しそうだ。

受講できるのは県内の20歳以上。ただし、受講は1人1回だけで、再受講はできない。申し込み、問い合わせは市教委生涯学習課へ。電話は31-1719（直通）か34-5511（市役所）へ。