被災地の犯罪抑止のため三条署が24時間パトロール

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(2004.7.24)

水害被災地での犯罪抑止をと、三条署は24時間体制で被災地のパトロールを行っている。一方で被災者をねらう悪質業者が横行していることから、24日には防犯を呼びかけるちらしも配布して市民に被害に遭わないよう注意を呼びかけている。

水害ごみの山のなか、被災地をパトロールする三条署員

パトロールは午前9時から午後6時までは徒歩で、夜から明け方まではパトカーで行っている。さらに、避難所の避難者対策と警戒のために警察相談員らが避難所を巡回しており、これまでに被災した食料品販売店への住居侵入と避難所でボランティアの財布を盗んだ2人を逮捕している。

県警が三条署と見附署の管内に配布したちらし

ちらしは県警が作成し、三条地区と見附地区の新聞販売業者会の協力で三条署と見附署管内に新聞折り込みで配布した。

平成7年の阪神・淡路大震災でおきた犯罪の事例を元に、盗難と悪質業者への注意を呼びかけるもので、三条署管内では29,000世帯に配布した。

盗難の注意では、現金や貴重品は身につける、家や車に鍵をかける、個人情報を守るため知らない人からの電話に答えない、点検や修理を装う悪質業者に注意することを呼びかけている。

悪質業者に対しては、被災した家屋の修繕などを業者に依頼するときは第三者にも相談して信用できる業者を選ぶことや、複数の業者から見積もりをとって価格が妥当か確認することなどの注意を求め、被害に遭ったら近くの警察署へ連絡してほしいと呼びかけている。

この日までに訪問販売などで被害届けは出ていないが、自主防犯が最も大事なので引き続き注意を呼びかけている。

また、水害ごみの中から使えそうな家具を引き取る業者が現れているようで、日中は家の人にごみを回収していいか確認している業者もあるようだが、夜に無断でトラックに積み込んでいる様子を見た近所の人が泥棒と思ってと110番通報するケースが数件あった。

三条署では、水害ごみとして出してればごみだが、乾かすためなどで家の前に置いていたものを勝手に持って行けば窃盗罪に問われるという。

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