ドラマ化された「Dr.アシュラ」の作者、三条市出身漫画家こしのりょうさんが三条市長を表敬　三条市・レジエのチタン製阿修羅像がドラマに登場 (2025.5.13)

新潟県三条市出身の漫画家、こしのりょうさん(57)＝埼玉県＝の医療漫画「Dr.アシュラ」がドラマ化され、4月からフジテレビ系列で放送されている。ドラマで主人公が持つ阿修羅像のストラップが偶然にもふるさと三条市のチタンアクセサリー企画製造販売レジエ株式会社の製品だった縁で、こしのりょうさんとレジエ代表取締役の浅野良裕さん(38)が12日、滝沢亮三条市長を表敬訪問した。

左から滝沢市長、こしのりょうさん、レジの浅野良裕さん

こしのりょうさんは三条市の一ノ木戸小学校、第二中学校、県立三条東高校を卒業して東京の大学を卒業。広告代理店に勤務したのち、30歳で漫画家に転身した。

「Ns'あおい」、「町医者 ありこ たけなかはるおジャンボ!!」、「投資アドバイザー 有利子」、「銀行渉外担当 竹中治夫」、「バウンスバッグ」など、医療や金融、スポーツなど幅広い分野にわたり作品を手掛けた。医療関係の作品は看護師の妻がモデルになったり、監修したりしている。

ドラマに使われているレジエの「純チタンペンダントトップ 阿修羅」

2015年から16年にかけて「週刊漫画ゴラク」で連載された、救命救急の最前線で活躍するすご腕の救命医を描いた「Dr.アシュラ」が松本若菜主演でテレビドラマ化され、フジテレビ系列で水曜の午後10時から放送されている。

漫画の中で主人公が身につけている阿修羅像のストラップがドラマでも再現された。それがレジエが製造する「純チタンペンダントトップ 阿修羅」（9,350円）。すでにドラマに登場している。

こしのりょうさんの作品の「Dr.アシュラ」と「Ns'あおい」

しかも亡き父が生前、こしのりょうさんの娘のためのレジエで買ったアクセサリーをプレゼントしてくれたという偶然もあった。「ちょっと運命を感じ、おふくろの顔を見に来たついでにレジエに寄って話をさせていただき、浅野さんと友だちになった」とこしのりょうさん。ドラマで使われているものと同じものを滝沢市長に見せた。

この製品は、15年前に空前の「阿修羅ブーム」に乗り、三条市の売れるものづくり補助金を受けてブームの火をつけた奈良の興福寺の阿修羅像をモデルに開発した。

こしのりょうさんが滝沢市長にプレゼントした直筆色紙

浅野さんによると、ドラマに使われたのは、ドラマ制作の美術班がインターネットで検索して購入してから、あとからドラマでの使用許可の問い合わせがあったと言う。

ドラマに使われたことで人気を呼び、浅野さんは「問い合わせが殺到して。あのドラマで使われたやつで間違いないですよね」と聞かれる。おかげで生産が追いつかず、現在は品切れで予約販売中のうれしい悲鳴だ。

滝沢市長と歓談するコシノリョウさん

こしのりょうさんの作品には、笹団子やゴルフ場など三条市ゆかりのものも登場する。「Dr.アシュラ」の主人公を描いた直筆の色紙をプレゼントしてもらった滝沢市長は感激。「チーム三条でうれしい」、「活躍してくださってる方が、三条ご出身ということで鼻高々です」と感謝した。

こしのりょうさんは、初めてレジエの阿修羅を見たときは「すごいなと思った。軽いし硬いし、精巧にできていた」、「自分でも愛用している。イメージ通りだった」。

テレビに三条市が出る機会が多く、三条が頑張ってると思いながら、自分も何かしたいのに何もできていないと寂しく思っていたが、「ドラマが決まって三条のアイテムが使われることになり、とてもうれしかった」。

フランスで開かれた個展やワークショップを滝沢市長に紹介するこしのりょうさん

今後については「三条で例えばワークショップだとか、個展だとか、そういうのができたらちょっと自分もうれしい。こちらの子どもたちが楽しんでくれたらもっとうれしい。いろんな協力をしていきたい」とふるさとへの協力を惜しまない。

また、浅野さんもこしのりょうさんと同じ三条東校卒業生で、7月5日に開かれる三条東高の同窓会「慕光会」に浅野さんと一緒に初めて出席したいとも話していた。

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