新潟県三条市で建築設備業向け積算見積ソフト「みつもりくん」シリーズを開発・販売する(株)コンプケア(渡辺將代表取締役)は23日、新社屋(三条市荒町2-15-16)の竣工式を開いた。快適な職場環境を求めた新社屋で新たなスタートを切る。
間借りしていた三栄事業から新社屋へ移転
コンプケアは、電子機器製品の製造販売などを手がける三栄実業(株)(三条市石上1)の情報システム課が分社独立して1990年に創業。三栄実業の3階を間借りして営業を続けてきた。本社勤務は20人あまりで、札幌、東京、大阪、福岡に営業拠点があり、全体では40人規模になる。
新社屋は道路をはさんで三栄実業の斜め向かいに取得してあった土地に、軽量鉄工造2階建てで建設した。延べ床面積は約450平方メートル。1階は吹き抜けのような構造で2階と空間がつながり、2階から1階を見渡せる。
1階に主な執務スペースと社長室、2階には休憩スペースと会議室2つを配置した。家具も机も一新し、オーダーメードで整えた。
関係者集めて竣工式、滝沢亮三条市長らも祝福
竣工式では神事に続き式典を行った。冒頭、渡辺社長があいさつし、工事の無事と今後の発展繁栄を祈願した関係者や施工業者、祝意を寄せた関係者に感謝を述べたうえで、「この新社屋で社員一同また心を新たに頑張っていきたい」と決意を語った。
来賓の滝沢亮三条市長は祝辞で、コンプケアが建設設備設計の積算見積ソフト開発を通じて、建設業界の省力化、省人化という時代の要請に応えてきたと評価した。
そのうえで、人手不足の時代には職場環境の充実も重要だとし、「このような素晴らしい環境で従業員の皆さんの幸せをつくっていこうという姿勢に敬意を表したい」と新社屋完成を祝った。テープカットも行って新たな船出を祝った。
新築の理由は「社員のため」 採用も見据え環境改善
渡辺社長は、新社屋建設の理由について「社員のため」ときっぱり。コンプケアは従来の事務所が使えなくなったわけでも、手狭になったわけでもなく、働きやすさが最大のねらいだ。
きれいで快適な職場は新しい人材にも入ってきてもらいやすい環境づくりにつながる。採用面も含めた将来投資との考えもある。
さらに「健康や働きやすさも考えた」。社員が気分を切り替えて働ける環境を意識した。事務所のイメージにとらわれず、若い世代の感覚にも合うように整え、気分一新して働ける拠点づくりを進めた。
SDGsの実践拠点に 人手不足時代の会社づくりの象徴
背景には、同社が掲げるSDGsの視点もある。社員の働き方改革や人手不足対応を着実に進めるシンボルとし、新社屋を「機関車のように会社を引っ張っていく拠点にしたい」との思いを込めた。
移転先というだけでなく、会社の方向性を社内外に示す場でもある。働く環境を整えることが、社員満足や人材確保、さらには企業の持続的成長につながると考える。
AI搭載ソフト開発へ 三条市立大学との連携も視野
今後の事業展開について渡辺社長は、建築設備の積算見積分野でも「これからはAIだと思う」と強調した。
今年度から三条市立大学との産学連携をスタートしたい考えで、地元の知見を取り込みながらAI搭載型のソフト開発につなげる。建設業界の慢性的な人手不足を背景に、業務効率化をさらに進めるソフト開発を目指す。
