新潟県燕市八王寺の安了寺(松島孝夫住職)にある県指定天然記念物「八王寺の白藤」が、例年になく早いペースで開花を進めている。例年は5月初旬から中旬にかけて見頃を迎えるが、ことしは4月中から花房が伸び、今週末にも見ごろを迎えそうだ。
安了寺の白藤は、境内を覆うように枝を広げる市内屈指の名木。幹の周りは7メートル余り、枝張りは東西約50メートル、南北約30メートルに及び、満開になると長さ1メートルほどにもなる白い花房が無数に垂れ下がる。樹齢は約300年前後と推定され、1958年(昭和33)3月5日に県の天然記念物に指定された。
古くから「松濤園の藤」として親しまれ、白藤保勝会をはじめ地元の人たちが根回りの手入れや施肥、剪定、開花後の実もぎなどを続けて樹勢を守ってきた。白い花が棚いっぱいに下がるころには、境内に甘い香りが広がり、毎年多くの人が訪れる。
かつては5月中旬に満開になり、近年は温暖化の影響もあるのか、5月上旬に早まっている。ことしは春先から気温の高い日が多かった影響もあってかさらに開花の進みが早い。
26日で市街地ではすでに満開になっているフジもあり、八王寺の白藤もすでに花房が数十センチに伸びている。花房の上の方からつぼみが開き、甘い花の香りも漂っている。
今週末には十分に見ごろとなりそうで、大型連休後半には見ごろを過ぎてしまう可能性もある。花見を楽しむなら大型連休前半が狙い目だ。
