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良寛と貞心尼の出逢いから200年 良寛の里美術館で特別企画展「晩年の良寛 その軌跡をたどる文化財展」

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「良寛の里美術館」(新潟県長岡市島崎)で25日、特別企画展「晩年の良寛 その軌跡をたどる文化財展」が始まった。越後の禅僧・良寛(りょうかん・1758-1831)と良寛を敬慕した貞心尼(ていしんに・1798-1872)が出逢ってからことしでちょうど200年の節目を記念した展覧会で、長岡市制施行120周年記念事業の一環でもある。6月14日まで。

「良寛の里美術館」で開かれている特別企画展「晩年の良寛 その軌跡をたどる文化財展」
「良寛の里美術館」で開かれている特別企画展「晩年の良寛 その軌跡をたどる文化財展」

テーマは、良寛が晩年に縁を結んだ長岡市和島地域とその周辺に残る文化財を通じ、良寛の足跡をたどること。良寛がついのすみかとした和島・木村家をはじめ、かつて居場所を転々とした寺泊、弟・由之(よしゆき)が住んだ与板、そして貞心尼が後半生を送った柏崎など、各地ゆかりの文化財を一堂に集めた。

出展は計45点にのぼり、新潟県指定文化財や長岡市指定文化財も多い。個人蔵のふだんは公開されない作品もある。良寛研究者のみならず一般来場者にとっても貴重な機会だ。

展示は「仮住まいの地 寺泊」、「塩之入峠を越えた交流 与板」、「終の棲家 木村家へ 和島」、「和島 はちすば通りの人びととの交流」、「良寛と貞心尼 出逢いと交流」、「良寛遷化 柏崎へ」、「長岡で敬愛した人たち」の5つの章に分けて構成する。

寺泊コーナーでは、良寛が諸国放浪から越後に戻った後に滞在した寺治地域の文化財を展示。良寛遺墨の和歌や画賛、過去帳など、日常的な交流の痕跡を伝える資料が並ぶ。

与板コーナーでは、良寛の由之との書簡をはじめ、塩之入峠を越えた兄弟の温かな交流を示す品々を紹介。良寛が「淡交斎」と記した木額や、ひょうたんを加工した水指など、良寛の日常にふれる品も展示している。

和島コーナーの中心は、良寛が1826年(文政9年)から74歳で亡くなるまでの約4年間を過ごした木村家に残る遺墨群。漢詩「袖裏毬子直千金」ほか六曲屏風半双(県指定文化財)など、良寛最晩年の境地を示す作品が公開される。

同美術館では「書として見ることが難しくても、詩の内容から良寛の人柄を感じ取ってほしい」と話す。良寛が子どもたちと草相撲に興じた様子を詠んだ漢詩の読み下しパネルも用意されており、良寛の素朴な人間像が伝わってくる。

良寛と貞心尼の出逢いと交流を紹介するコーナーでは、1831年(天保2)の出逢いから良寛が亡くなるまで続いた師弟の交流を、和歌や対面図(複製)などを通じてたどる。

貞心尼が詠んだ「以都末轉毛…」「葉月中半のころ 春のみと…」などの和歌も展示。2人の深い精神的交流を伝える。良寛の死後、柏崎に移り歌人として活躍した貞心尼が編さんした歌集「蓮の露」の資料も公開している。

最終章「良寛を敬愛した人たち」では、良寛に感銘を受けた後世の作家・芸術家たちの作品を紹介。松岡譲、川上四郎、高村真夫らの軸装や額装のほか、良寛に関する著作も展示される。

良寛ゆかりの地に生まれ育ったこれらの人物たちが、良寛の精神をどのように受け止め、表現したかを知ることができる。

また、三条文人の五十嵐華亭(1780-1850)が描いた良寛像もある。企画展について詳しくは良寛の里美術館(0258-74-3700)へ。

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