角利産業

kenoh.com

ケンオー・ドットコム

燕三条・新潟県央地域のニュース

五十嵐川に転落して流される人を救助した五十嵐川漁協所属の3人に三条署から感謝状

広告

三条署(小船井勇一署長)は18日、三条市内で車とともに五十嵐川に転落した男性を救助した五十嵐川漁業協同組合所属の3人に感謝状を贈り、人命救助の勇気ある行動をたたえた。

左から小船井三条署長、橘清哉さん、橘孝さん、熊倉孝男さん

左から小船井三条署長、橘清哉さん、橘孝さん、熊倉孝男さん

感謝状を受けたのは、市内に住む橘清哉さん(70)=島潟=、橘孝さん(62)=荻堀=と熊倉孝男さん(57)=荻堀=の3人。

事故があったのは、12月1日午後0時40分ころ。中新地内で五十嵐川の堤防道路を走行していた軽自動車が運転を誤って斜面を滑り落ち、川に転落した。

運転していた男性Aさん(18)は車から脱出したものの、急流に流されていたところを、サケ漁でその上流部にいた3人が投網を投げて救助した。救助が早く、Aさんにけがなかった。

事故当時、橘清哉さんと熊倉さんの2人は、車の転落地点から200メートルほど上流で昼休みで川から上がっていた。車が堤防か何かにぶつかかる大きな音に気付き、堤防から落ちる軽自動車見つけた。

小船井署長から感謝状を受ける3人

小船井署長から感謝状を受ける3人

川に落ちた車は、くるくると2回転して土留めのせきに引っかかった。ドアが開いて、人間が外に出るのを見た2人は、とっさに助けようと車で下流へ向かった。

ほかの場所にいた橘孝さんも、慌てて下流へ向かう2人を見つけて異常を察知、車で後を追った。川の水深は場所によってまちまち。ふだんは穏やかだが、当日は水かさが増して付近はごーごーと音を立てて水が流れていた。

Aさんは川の中で何度も立ち上がろうとしては、水流に押されて転び、それを繰り返しながら流されていった。

先にAさんの近くに行った熊倉さんらは太もものあたりまで川につかり、ロープで助けようとしたが失敗、Aさんはさらに下流へ。

車が転落した場所から300メートルほど下流で、追いかけてきた橘清哉さんがAさんに追いつき、岸から投網を投げた。Aさんはもうろうとした意識のなかでワラをもつかむような感じて投網を握った。

3人で協力して投網を引き上げた。Aさんは水を飲み、ずぶぬれで体を震わせ、気が動転していたようだった。けががないようだったので、しばらくして橘孝さんの車でAさんを自宅に送った。

感謝状を受けた3人は、「本当に当たり前のことをしただけ」と恐縮。「人が流れているのを見て、知らん顔する人なんていないでしょう」と話した。

川を知っている人なら水流を利用して岸に来ると言い、Aさんはそれをできずに水を飲んだりしたが、若いから助かった無事を喜んだ。

ただ、川に入って救助しようとすると、一緒に沈んでしまう危険性もあり、こういう場合は投網などを利用する。今回、Aさんを捕まえた場所から下流は深くなっており、そこをのがしたら難しかったとも。川を知っている人たちだったからこそ、12月の冷たい川の中からAさんを助けられたようだ。

広告