新潟県田上町の湯田上温泉で17日開幕する「第15回湯田上温泉 温泉まつり」を地元の子どもたちで盛り上げようと、田上小学校(佐藤智昭校長・児童145人)2年生21人は、温泉まつりをPRするのぼり旗7本を手作りして16日、田上町観光協会に贈呈した。午前11時から同校で贈呈式を行い、田上町観光協会の野澤幸司会長に手渡した。9月に温泉旅館などを見学し、施設の魅力や働く人たちの思いを学んだ児童たちが、お世話になった温泉への感謝を込めて制作した。

5班に分かれて温泉施設を見学
同校では、生活科や総合的な学習の時間を通して地域の魅力を学ぶ「田上学」に取り組んでいる。2年生は「チームたがみっ子 わくわく温泉プロジェクト」を立ち上げ、1学期に町内を探検した。
続いて9月には5つの班に分かれて湯田上温泉の「わか竹」「湯っ多里館」「末廣館」「初音」「ホテル小柳」の5施設をそれぞれ訪問した。
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児童たちは施設の特徴や働く人たちの仕事ぶり、おもてなしの工夫などを学び、温泉の魅力を発見。見学を終えたあと、お世話になった温泉の人たちに何かお返しができないかと考え、17日から始まる温泉まつりに向けて、自分たちも温泉をPRしようとの思いから、のぼり旗を制作することにした。

アジサイの切り絵に団九郎のイラストも
5班がそれぞれ担当した温泉施設のPR用のぼり旗を1本ずつ制作し、温泉まつりをPRするのぼり旗2本と合わせて7本を仕上げた。旗は縦約160センチ、横約60センチの一般的なのぼり旗とほぼ同じ大きさ。
表面にはそれぞれの施設名をデザインした。文字には色を塗ったアルミホイルを使い、キラキラと輝くように仕上げた。さらに、田上に伝わる伝説の生き物「団九郎」のイラストとともに、担当した児童の名前も書き入れた。
旗の裏面にはローマ字も使い、見る人に楽しんでもらえるよう工夫を凝らした。加えて田上町の花、アジサイをイメージした丸い切り絵をあしらった。児童が自分の指で形を取って紙を折り畳み、切り抜いた花びらは一つ一つ形が異なり、手作りならではの味わいがある。

切り絵や文字などの制作には21人全員が参加。一人一人の手仕事と思いが詰まった旗となった。
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温泉まつりをPRするのぼり旗は「湯田上温泉」と「温泉まつり」の文字をデザインした。温泉施設ののぼり旗は各施設に立て、温泉まつりPR用は湯田上温泉の入り口に立ててもらう。
「温泉で働く人たちはすごい」学んだことを発表
贈呈式では、児童たちが班ごとに野澤会長にのぼり旗を手渡し、見学で発見した各施設の魅力を紹介した。

わか竹は「女将さんが働いている社員さんのことをとても大切にしていることがよくわかった」、湯っ多里館は飲める温泉があって「ほかの温泉に行っても見かけないので驚いた」。
末廣館は「働いている人がいつもお客さんに笑顔を届けていた」、初音は「朝六時から準備をしていてすごいと思った」、ホテル小柳は「24時間営業していてたくさんの人が交代で働いていてすごいと思った」と自分たちの言葉で伝えた。
「小さいうちから観光に興味を持ってくれてありがたい」
野澤会長は、児童たちの取り組みに感謝し、「こんな小さいうちから田上町の観光に興味を持ってくれることは大変ありがたい」と喜んだ。各施設でも、地元の小学生が温泉を思って制作した旗であることを利用客に紹介し、児童たちの思いを伝えたい考えだ。
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野澤会長は、見学で感じたことや旗に込めた思いを手紙にまとめてほしいとも呼びかけ、旗とともに旅館の人たちに届けたいと話した。
田上小学校では、これまでも6年生が護摩堂山の環境整備や町の観光について考える活動を続けており、上級生の取り組みが下級生にも広がっている。
2年生は今回の旗作りと並行し、見学で学んだ温泉の魅力や秘密を模造紙にまとめており、今後、地域住民や保護者、在校生に向けて発表する。地域のことを知るだけでなく、自分たちにできることで恩返しする学習につなげている。
温泉まつりは17日から11月1日まで

第15回湯田上温泉 温泉まつりは17日から11月1日まで開かれる。今年は「朝の体験×温泉で、心と体をととのえる」をテーマに、17日午後2時から圓福院で護摩焚き温泉祈願祭を行うのを皮切りに、お寺での朝ヨガ、旅館の女将によるお茶会、旧温泉街ウォーキングなど多彩な催しを繰り広げる。
期間中は温泉旅館の利用者にお守りステッカー「ゆたがみまもり」を配布する企画もある。問い合わせは田上町観光協会(電話0256-57-6225)。
