新潟県三条市の長橋正宣さん(86)が作詞し、「懐メロ伝道師」の西けんじさんが歌う「八十里越天空大橋」のCDが完成。19日、2人で滝沢亮市長を表敬訪問してCD20枚を贈った。八十里越天空大橋は、三条市が公募した八十里越の橋の名称に長橋さんの孫、齋藤一美さん(28)=三条市=が応募して採用された名称。「孫に負けてられない」と長橋さんは奮起し、八十里越の険しさと橋の雄大さを歌詞に込めた。

孫が名付けた橋を祖父が歌に
八十里越天空大橋は、来年夏に暫定開通する三条市と福島県只見町を結ぶ国道289号八十里越の5号橋梁。三条市は八十里越に建設された4つの橋とトンネルを公募して決めた。齋藤さんは採用名称の応募者の中から抽選で選ばれ、6月27日に表彰された。
美容師の齋藤さんは、歴史ある八十里越の名と、空に届くほど高く大きな橋の姿を重ねて命名。家族で考えた名前に、多くの人から愛着を持ってほしいという思いを込めた。
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長橋さんが応募した3件すべてが採用作品
5号橋梁だけは応募対象が29歳以下に限定された。長橋さんもそれを除く3件の名称に応募。3件とも採用作品と同じ名称を応募した。

しかし、賞金授与者を選ぶ抽選では選ばれなかった。一方で孫の応募作は抽選に当たり、その知らせが長橋さんの創作意欲に火を付けた。
作詞は引退も考えていたが、「負けてられない」と再び筆を執った。過去に八十里越を3度ほど訪れた経験も生かし、山々の厳しさや歴史と、そこに架かる橋の雄大さの両方を伝えようと歌詞を練った。
ご当地ソングを重ねてきた2人
作曲は、長橋さんと長年、交流のある兵庫県在住の桧けんじさんが担当。当初は長橋さん自身が歌った音源を作ったが、その後、西さんに歌唱を依頼し、録音し直してCDに仕上げた。ジャケットには、友人に描いてもらった紅葉に包まれた八十里越天空大橋の水彩画を使った。

長橋さんは、作詞や標語、施設の命名など数多くの公募で採用されてきた。西さんは懐メロを歌うボランティア活動を続けている。2人で地域を歌う作品も手掛け、これまで西さんが歌ってきた長橋さんの作品は数十曲にものぼるという。
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CD20枚を贈り、八十里越のPRに
表敬訪問では、YouTubeにアップされたミュージックビデオを滝沢市長も鑑賞。歌と歌詞をたたえるとともに、橋の名称も評判がいいと話した。
長橋さんは、贈ったCDを八十里越のPRに役立ててほしいと希望し、配布先や活用方法は市長に任せた。CDは販売せず、知人らにも配っており、YouTubeでも聴いてもらえるようにしているという。
孫が橋の名を考え、祖父が歌詞をつづった「八十里越天空大橋」。長橋さんは、歌を通じて八十里越に関心を持ってもらい、「少しでもPRの協力になれば」と願っている。
八十里越天空大橋
作詞 長橋正宣
作曲 桧けんじ
歌 西けんじ
一里が十里の 険しき山よ
かつての旅人が 見上げた峰に
今あざやかに そびえる柱に
会津・越後の 歴史をむすぶ
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八十里越え 天空大橋
谷底はるか 百メートルの
風をふるわせ 未来へ伸びる
緑の夏も 白銀の冬も
変わらぬ姿で 大空またぐ
八十里越え天空大橋
閉ざされた道に光が満ちて
新しい明日が ここから始まる
夢を運ぶか
現代の道
会津・越後の夜明けを呼んで
八十里越え 天空大橋
