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八十里越開通へ伝統食「ひこぜん」を若者向けスイーツに 三条商業高校生が和パフェやタルト開発 11月3日に「ひこぜん祭り」

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来年夏の新潟県三条市と福島県只見町を結ぶ国道289号八十里越の暫定開通を見据え、三条市下田地域に伝わる郷土食「ひこぜん」を若い世代に広めようと、県立三条商業高校の生徒と地元住民、道の駅漢学の里しただが連携して新商品を開発した。伝統食をスイーツにアレンジした「パフェ、タルト、まんじゅうの3商品を、10月31日(土)の同校文化祭と11月3日(火・祝)の「ひこぜん祭り」で披露、販売する。

伝統食を和パフェ、タルト、まんじゅうにアレンジ

ひこぜんは、地元産のコシヒカリなどのご飯をつぶし、わらじのような小判型にまとめて木のへらや串に刺す。これを炭火で焼き、すり潰した荏胡麻(えごま)に酒、みりん、砂糖などを混ぜた「エゴマ味噌」を表面に塗ってから、さらに香ばしくあぶって作る。

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新たに開発したのは、三条商業高校1年2組と下田地域の五ヶ会、道の駅漢学の里しただが共同開発した「ひこぜん和パフェ」(650円)と「ひこぜんタルト」(350円)、同校商業クラブが考案した「ひこぜんまんじゅう」(350円)の3商品。

ひこぜん和パフェは、伝統食のひこぜんを若者にも親しみやすいスイーツにアレンジした。高校生の自由な発想を取り入れ、見た目と味わいの両方を楽しめる新感覚のパフェに仕上げた。11月3日のひこぜん祭り限定で販売する。

ひこぜんまんじゅう

ひこぜんタルトは、伝統の味わいを生かしながら、幅広い世代が気軽に楽しめる洋菓子として商品化。ひこぜんまんじゅうは、ひこぜんの色と形を再現したユニークな商品で、国際フェアトレード認定砂糖を使用し、伝統食の見た目をまんじゅうで表現した。

高校生34人が地域の伝統食を学び商品開発

今回の商品開発は、県三条地域振興局が八十里越開通を契機とする地域活性化の一環として支援している取り組み。これまでひこぜんを活用した地域づくりに取り組んできた五ヶ会と道の駅漢学の里しただに、今年度から三条商業高校が加わった。

五ヶ会は、下田地域の遅場、葎谷、濁沢、早水、牛野尾の5集落の自治会で構成する。

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プロジェクトには同校1年2組の34人が参加。7月21日にガイダンスとひこぜん体験会を開いた。参加した生徒の多くは、それまで「ひこぜん」や「八十里越」を知らなかったが、実際にひこぜんを試食し、調理を体験しながら地域の歴史や食文化を学んだ。

夏休みには「若い世代にも親しまれる新しいひこぜん」をテーマに商品アイデアを考案。一口サイズや団子へのアレンジ、タルトやパフェなどのスイーツ化、SNS映えする見た目やパッケージなど、若者ならではの視点で検討した。

「もっと食べやすくしたい」「スイーツなら高校生も買いやすい」「写真を撮りたくなる見た目が大事」といった意見も出された。

9月10日には成果発表会とワークショップを開き、生徒が考案した商品を提案。道の駅関係者と意見交換し、タルト、パフェ、まんじゅうなどの商品化の方向性を整理した。これを受けて道の駅が試作品を製作し、10月7日には生徒が試食、評価して改良点を検討した。

11月3日に「ひこぜん祭り」 重さ当てクイズやライブも

開発した商品は、10月31日午前10時から午後2時まで三条商業高校体育館で開かれる文化祭で販売する。ただし、ひこぜん和パフェは販売しない。

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11月3日には、道の駅漢学の里しただで「ひこぜん祭り」を開く。開催時間は午前11時から午後1時まで。通常のひこぜんに加え、高校生が開発した3商品を販売する。

会場では、午前11時から商品の販売が始まり、午前11時半から一本道ズデオさんによるライブ、正午からは「ひこぜん重さ当てクイズ」を行う。

特別ゲストとしてラジオパーソナリティー「さとちん」も登場するほか、三条商業高校商業クラブによるフェアトレード商品の対面販売も行われる。

旅人や木こりの携帯食として親しまれた「ひこぜん」

ひこぜんは、三条市下田地域に古くから伝わる郷土食。炊いたうるち米をつぶしてわらじ型に成形し、えごま味噌を塗って炭火で焼き上げる。かつては旅人や木こり、またぎなどの携帯食として親しまれてきた。

国道289号の八十里越区間が来年夏に暫定開通することで、地域間の交流拡大や観光振興への期待が高まっている。県や地元関係者は、開通を新たな人の流れを生み出す好機と捉え、地域に受け継がれてきたひこぜんの魅力を発信。高校生の新しい感性を取り入れることで、伝統食の継承と地域活性化につなげたい考えだ。

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