新潟県弥彦村のJR弥彦駅の開業110周年を祝う記念イベントが10月24日、同駅などで開かれた。子どもたちが弥彦神社への奉納菊を列車で運び、かつての輸送を再現。観光列車「越乃Shu*Kura(シュクラ)」の車両を使った特別列車「弥彦Shu*Kura」も運行され、地域と鉄道が歩んだ110年の節目を祝った。

子どもたちが奉納菊の輸送を再現
奉納菊の輸送は、かつて弥彦神社に奉納する菊を列車で運んでいたと伝わることにちなんだ企画。歴史の一場面を再現し、弥彦の秋を彩る「弥彦菊まつり」と鉄道とのつながりを振り返った。
菊を運んだのは、午前10時28分吉田駅発、同37分弥彦駅着の列車。そろいのはっぴを着た氏子青年会の3人と小若会の小学生4人が、黄色い大菊を3本仕立てにした「だるま作り」と1本仕立てにした「福助作り」の背の低い鉢を計4鉢携え、弥彦駅へ向かった。弥彦村公式キャラクター「ミコぴょん」も同乗し、ホームでは本間芳之村長や弥彦駅長らが横断幕を掲げて出迎えた。
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駅前では本間村長があいさつ。弥彦菊まつりが今年で66年目を迎え、弥彦駅が110年前に開業したことに触れ、「非常に歴史的な節目を迎えている」と話した。
66年前は車が普及する途上で、重い菊の鉢を人力で神社まで届け、奉納したという。節目の今年は「それをまた再現しようと思っている。66年前の苦労に思いをはせながら、弥彦菊まつりを盛り上げていきたい」と語った。


氏子青年会と小若会の参加者は木やりを披露した後、列車で運んだ4鉢を、駅前に用意していた3本仕立ての黄色い大菊8鉢とともに2台のリヤカーに積み込んだ。「えんやー!」と掛け声を合わせて多目的施設「ヤホール」まで運び、正面に飾った。
「弥彦Shu*Kura」が弥彦駅に初到着
特別列車「弥彦Shu*Kura」は、越後湯沢駅と弥彦駅の間で運行された。使用した「越乃Shu*Kura」は、新潟の地酒をコンセプトに2014年5月にデビューした観光列車。車内にはサービスカウンターやイベントスペースがあり、酒と車窓の風景を楽しめるのが特徴だ。


今回は長岡、東三条、吉田の各駅を経由して弥彦駅へ向かう特別運行で、同列車が弥彦駅に到着するのは初めて。弥彦中学校吹奏楽部の生徒が「銀河鉄道999」を演奏し、乗客を歓迎した。
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コンサートやミニSLもにぎわう
このほか、雅楽演奏グループ「伶楽舎(れいがくしゃ)」による「記念 駅コンサートin弥彦村~弥彦の里に響く悠久の響き~」も開かれた。弥彦駅利用者へのキッチンカーの割引券とミコぴょんのステッカーのプレゼント、鉄道グッズの販売、ミニSLの運行もあり、多くの鉄道ファンらでにぎわった。

弥彦駅は1916年(大正5年)10月16日に開業した。越後一宮・弥彦神社をイメージした入母屋造りの屋根が特徴で、神社への参拝客や弥彦温泉への観光客、地域の利用者を迎えてきた。地域の文化を支えてきた鉄道の歴史と、観光を担う現在の姿に触れる一日となった。
