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燕市の旧銀行ビルが飲食、仕事、文化の複合施設「THE C BANK」に再生 12月10日に「ぐりる OGAWA」開店、クラフトビール醸造所やダンススタジオも

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新潟県燕市穀町の旧第四北越銀行燕中央支店の3階建てビルが、飲食や仕事、文化など多彩な機能を備えた複合施設「THE C BANK(ザ・シーバンク)」に生まれ変わる。(株)つばめいと(燕市宮町、山後春信社長)が建物を取得して改修を進めているもので、12月10日には1階に肉料理を中心とした洋食レストラン「ぐりる OGAWA」がグランドオープンする。さらにクラフトビールの醸造所、IT企業のオフィス、ダンススタジオなども入り、燕のまちなかに新たな交流とにぎわいを生み出す拠点を目指す。

「THE C BANK」に生まれ変わる旧第四北越銀行中央支店

異業種が交わる「カオス」から新しいものを生み出す

THE C BANKは、銀行の店舗として使われていた建物を再活用するプロジェクト。建物は1フロア約100坪の3階建てで、駐車場を含む敷地は約300坪ある。

施設名の「C」は「Chaos(カオス=混沌)」に由来する。異なる業種や世代、さまざまな考えを持った人たちが集まり、その混ざり合いから新しいものが生まれる場所にしたいという思いが込められている。

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1階に「ぐりる OGAWA」 地元食材を生かした肉料理中心の洋食店

最初にオープンするのは、1階の「ぐりる OGAWA」。シェフは、かつて「キッチンOGAWA」「カジュアルイタリアンOGAWA」などを営んだ小川潤さん(46)だ。

この1年ほどは食肉関係の仕事やホテルなど、さまざまな現場で経験を積んできた。新店舗では4年近くぶりに自らの名前を冠した店を開く。

12月10日にオープンする「ぐりるOGAWA」のちらし
12月10日にオープンする「ぐりるOGAWA」のちらし

店内は4人掛けのテーブル4卓とカウンター12席の計28席。ランチとディナーを営業し、肉料理を中心にイタリアンの要素も取り入れた洋食を提供する。

メニュー例には、希少部位の赤身ステーキ、牡蠣と季節野菜のグラチネ、焼きトマトとモッツァレラのオーブン焼き、天使の海老とブロッコリーのアヒージョ、ワタリガニの濃厚トマトクリームパスタ、燕ファームの卵を使ったクリームブリュレなどが並ぶ。

小川さんは、燕には野菜や卵、米など質の高い食材が豊富にあることに着目。地元で生産された食材を積極的に使い、燕ならではの洋食を提供する考えだ。

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小川さんは「自分の名前の店をまたやらせてもらえることが、とにかくありがたい。いい機会をいただいた。まちを盛り上げながらやれることにやりがいを感じる」と意欲を見せる。

目指すのは、気軽に肉料理を楽しめる一方、少し特別な気持ちで出かけたくなる洋食店。子どものころに家族で洋食店へ出かけた思い出を振り返る。「あの店に行くんだ、と思うとちょっとワクワクする。そんな気持ちを味わってほしい」と話す。

営業時間はランチが午前11時から午後2時、ディナーが午後5時から10時。水曜定休で、パーティー予約にも対応する予定。

「ツバメビール」の醸造所も移転 地元産クラフトビールを提供

1階には、現在、燕市吉田地区で醸造しているクラフトビール「ツバメビール」の醸造所も12月初めごろに移転する。

ツバメビール
ツバメビール

ぐりる OGAWAでは、同じ建物に入るつばめビールの生ビールを提供する計画で、料理と地元産クラフトビールを一緒に楽しめるのも楽しみだ。

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2階はIT企業のオフィス 中小企業のデジタル化支援も構想

2階はデジタルオフィスフロアとして活用する。新潟市中央区に本社を置くIT企業(株)ウイングが、燕市内に分散している県央オフィスの機能を集約して入居する計画だ。

さらに、燕市や近隣の中小企業がデジタル技術の活用について気軽に相談できる支援窓口の設置も検討している。

燕三条地域には小規模な製造業者が多い一方、デジタル化を進めようにも身近に相談できる相手が少ないという課題がある。つばめいとでは、こうした地域企業のデジタル化を支える場所にしたい考えだ。

3階にダンススタジオ 11月21日から体験レッスン

3階にはダンススタジオ「Sis.MAKi dance Act」がオープンする。4歳から大人までを対象に、K-POPカバーダンス、キッズダンス、JAZZ&HEELなどのレッスンを行う。ダンスの経験がない人も気軽に参加でき、年齢や経験に関係なく自分を表現できる場所を目指す。

ダンススタジオ「Sis.MAKi dance Act」のちらし
ダンススタジオ「Sis.MAKi dance Act」のちらし

11月21日(土)から12月26日(土)までをプレオープンの体験レッスン期間とし、初回は無料、2回目以降は1回500円。見学は何回でも無料で、体験レッスン参加者は通常5,500円の入会金が無料になる。

旧銀行ビルを再生 若者が帰ってきたくなるまちづくりへ

つばめいとは4年ほど前に建物を取得した。銀行の移転後、建物が使われないまま老朽化することを懸念し、活用方法を検討してきたが、昨年末ごろに現在の複合施設として再生する方針を固めた。運営は公益社団法人つばめいと(山後春信代表理事)が担う。

燕市燕地区の中心市街地、宮町を拠点に、(株)つばめいとはシェアオフィスの運営や金属加工マッチングサイト、高校生の就職支援、地域の人事部などの事業を展開。(公社)つばめいとはインターンシップのコーディネートやキャリア教育、拠点施設「つばめ産学協創スクエア」の運営、地域の中学校・高校と連携したキャリア教育などに取り組んでいる。

両法人の代表を務める山後春信さん(66)は施設について「何でもあり」と話す。現時点で用途が決まっていないスペースもあり、かつての銀行の金庫室をチャレンジショップとして活用する案もある。

「ぐりる OGAWA」をオープンする小川潤さんとつばめいと代表の山後春信さん

施設再生で重視しているのは、単に店舗や事務所を増やすことではなく、さまざまな人が集まり、交流すること。「人が集まって何か新しいことが生まれそうな場所」にしたいと山後さん。施設が動き出すことで、新たな利用希望者や事業のアイデアが生まれることにも期待している。

「地元の子たちが帰ってくる場所をつくらなければ」

燕はものづくりの産業が盛んな一方、食事や交流を楽しめる場所が十分ではないとの問題意識もある。産業観光で市外から訪れる人たちが地元で食事や買い物を楽しめる場所を増やすことも、地域経済の活性化につながると考える。

また、若者にとって魅力あるまちであることも重視する。「一番は地元の子たちが帰ってくる場所をつくらなければ」と話す。若者たちがまちで楽しい時間を過ごし、友人との思い出をつくることが、将来、地元へ戻るきっかけにもなると考えている。

THE C BANKでは、今後も空きスペースの活用方法を柔軟に考えながら、新しい取り組みを受け入れていく方針だ。かつて地域経済を支えた銀行の建物が、人や文化、仕事が交わる拠点に姿を変える。「カオス」から新しい価値を生み出し、燕のまちなかにさらなるにぎわいを呼び込もうとしている。

株式会社つばめいと | 新潟県燕市
https://tsubamate.com/

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