2027年用年賀はがきの発売が始まった2日、新潟県三条市の三条郵便局(牛澤龍局長)で発売記念セレモニーが開かれ、県立三条高校書道部が書道パフォーマンスを披露した。1、2年生6人が縦約2.4メートル、横約2メートルの大きな紙に、人と人のつながりを大切にしてほしいとの願いを込めて「結」の一字を大書し、年賀はがきの発売を華やかに彩った。

朱墨で「結」の一字を大書、一斗缶の落款で仕上げ
書道パフォーマンスを披露したのは、書道部の1、2年生6人。はかま姿でロビーに登場し、BGMに合わせて大きな紙に朱墨で「結」の一字を大書した。
さらに「謹賀新年」「色鮮やかな一年になりますように」の語句も書き、最後に一斗缶で作った落款を押して作品を完成させた。
同部はこれまでも年賀状の引受開始に合わせたイベントで書道パフォーマンスを披露したことがあるが、年賀はがき発売日の出演は初めて。
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書く文字は部員で話し合って決めた。当初は2文字の言葉も候補に挙がったが、先輩たちが以前に披露したパフォーマンスの映像を参考に、大きな紙いっぱいに伸び伸びと書け、見栄えもする1文字に絞った。

候補の中から、はがきが人と人を結ぶという意味を込めて「結」を選んだ。本番と同じ大きさの紙を学校で用意して何度も練習し、前日にもリハーサルを行って本番に臨んだ。
「人と人を結ぶ」思いを込めた作品 部長も10枚ほど年賀状を出す
部長で2年の永井愛優奈さん(17)=加茂市=は、「結」の文字を選んだ理由について「はがきって人と人とのつながりをつくる、結んでくれるよねという感じになって決まった」と説明した。
文化祭などでも書道パフォーマンスを披露しているが、今回は観客との距離が近く、これまでにない経験だったという。本番では文字の位置が少しずれたところもあったが、部員が臨機応変に対応した。
永井さん自身も毎年、友人に10枚ほどの年賀状を送っている。完成した作品が同局に展示されることについては「自分たちの作品を飾ってもらえるのはうれしいけれど、いろんな人に見られるのでちょっと緊張もする」と笑顔で話した。
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作品は年賀はがきの販売期間中、同局のATMコーナーに展示し、来局者に鑑賞してもらう。
年賀はがき発行枚数は全国で約26%減、手紙の文化継承を
セレモニーに先立ってあいさつした牛澤局長は、年賀はがきの発行枚数が大幅に減っている現状に触れ、SNSへの移行や人口減少、生活環境の変化などが要因と説明した。
2027年用年賀はがきの全国の当初発行枚数は約5億5600万枚で、前年より25.7%減少。新潟県内への初回搬入枚数も約529万枚で、前年より約2割少なくなった。

牛澤局長は、こうした減少について、時代の流れの中で仕方がない部分もあるとしながら、「手紙を書く文化をこれからもしっかりと残していく、伝えていく必要がある」と強調した。
手書きの手紙には「手紙を書く時の相手への思い、あるいは受け取った時のうれしさ、自筆に込められた温かさ」があるといい、デジタルの世界にはない手紙の良さを多くの人に知ってほしいと話していた。
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郵便局では小中学校を対象に手紙の書き方教室も開催しており、若い世代が手紙に触れる機会を増やす取り組みを続けている。


新潟県版の図柄は弥彦神社
2027年用年賀はがきは、通常の無地とインクジェット紙が1枚85円、寄付金付き絵入り年賀はがきが90円。料額印面(切手部分)や宛名面に「雪月花」をテーマにしたデザインを採用、冠雪した富士山、雪持ち南天、早咲き桜などが描かれている。インクジェット紙には、羊が羊毛フェルトを楽しむ様子がデザインされている。
寄付金付絵入り(全国版)は来年のえとの「未(ひつじ)」と縁起物が描かれている。
また、新潟県版の絵入り年賀はがきには、弥彦神社の拝殿と大鳥居がモチーフ。郵便局を主に店舗装飾デザイナー、イラストレーターとして活躍する長岡市出身の金山敏さんが原画を描いている。

年賀はがきはセレモニー後の午前9時に発売。さっそく年賀はがきを買い求めようと訪れる人があり、抽選を意識してか「下2桁が重複しないように」とリクエストする人もいた。
年賀はがきの販売期間は来年1月15日まで。今年は年賀状の引受開始が従来の12月15日から20日に変更され、元日に届けるための差し出し日の目安も12月25日から27日に繰り下げられた。
2027(令和9)年用年賀はがき等の発行概要 ~今年も出しとこ、年賀状。~ – 日本郵便
https://www.post.japanpost.jp/newsrelease/pressrelease/282881137.html




