新潟県警三条署は5日、少年の非行防止と健全育成に長年、尽力した三条地区少年警察ボランティア連絡会の近藤雅哉(こんどう・まさや)さん(33)=三条市塚野目=に、県警本部生活安全部長表彰の感謝状を伝達した。25歳で少年補導員となって8年。近藤さんは「まだ道半ば。悪いことをせず、75歳まで続けたい」と息の長い活動を誓った。
地域での非行防止と健全育成に貢献
三条署で行われた伝達式で小林茂雄署長から近藤さんに「多年にわたり、少年警察ボランティアとして地域における少年非行防止活動を積極的に推進し、少年の健全育成に多大な貢献をされた」とする桑山朗県警本部生活安全部長名の感謝状を手渡した。
近藤さんは2018年、若い人材を求めていた三条署員に声をかけられ、兄や姉のような身近な立場で少年の成長を支援する青年ボランティア「三条地区BBS会」で活動していた仲間とともに少年補導員を引き受けた。当時25歳。周囲から「20代で入る人はまずいない」と驚かれたという。
少年補導員は各警察署長が委嘱する少年警察ボランティア。祭りなどで巡回し、飲酒や喫煙をはじめとする非行の防止と少年の健全育成に取り組む。
「姿を見せることにも効果」
活動を始めた当初は、どのように声をかければよいのかも分からなかった。祭りの警備を終えた後、草むらでたばこを吸っていた女子高校生を見つけたこともあった。近藤さんたちの腕章に気づいた女子高校生が、すぐにたばこを捨てたという。
小林署長は「腕章を着けて姿を見せ、まずいと思ってたばこをやめさせること自体が大きな効果。注意を受けなくても、今後はやってはいけないと思ってもらえればありがたい」と、その存在そのものが非行の抑止につながっていると感謝した。
最近も近藤さんが実際に少年に声をかけたことがある。複数の少年を前にしたときは逃げられないよう補導員同士で配置を考えたが、「注意すると、みんな意外と素直。話を聞いている間に逃げるのではないかと思ったが、逃げなかった」と話す。
祖父の感謝状と並べて飾る
近藤さんは会社員として働く一方、三条市子ども会育成連合会の理事や井栗地区の子ども会長を務め、地域イベントの運営、紙芝居など幅広い活動に携わる。水遊びイベントでは、子どもの盗撮防止や着替え場所の確保などにも気を配り、少年補導員として得た防犯意識をイベント運営に生かしている。
祖父もかつて三条市の少年指導員として夜回りに取り組み、指導員の会長を務めた。自宅には祖父が受けた感謝状や表彰状が残っている。今回の感謝状について「祖父の感謝状の隣に置けたらいい」と喜んだ。
少年補導員の定年は75歳が目安。近藤さんは「定年まではまだ42年ぐらいある。まだ始まったばかり」と笑い、これからも地域の少年たちを見守り続ける。
