7月19日に本社工場で発生した火災を受け、新潟市西蒲区の老舗酒蔵・越後鶴亀は25日、公式ホームページで「火災発生に関するお詫びと今後について」とする声明を発表した。近隣住民や取引先、顧客らに謝罪するとともに、本社工場が全焼したことを明らかにし、「『越後鶴亀』の酒造りを決して絶やすことなく、再建に取り組む」との決意を示し、ファンには朗報だ。
近隣住民や関係者に謝罪
火災によって被害を受けた近隣住民や地域住民、取引先、関係者、商品愛用者に対し、「多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、心より深くお詫び申し上げます」と謝罪。特に被害を受けた近隣住民については、それぞれの状況を丁寧に確認しながら誠意を持って対応するとした。
出火原因は漏電の可能性 調査に全面協力
同社によると、現時点で出火元が同社であることは判明しており、電気設備の漏電が原因である可能性が高いとの見解が示されている。
一方で正式な出火原因については関係機関による調査が続いており、同社は調査に全面的に協力するとともに、結果を踏まえた再発防止策を徹底するとしている。
本社工場は全焼 製造再開へ準備進める
火災では本社工場が全焼し、商品や資材にも甚大な被害が生じた。しかし同社は、「創業以来受け継いできた想いと磨き続けてきた技術を未来へ繋いでまいりたい」と強調。「安全を最優先とした製造体制を再構築し、喜んでいただける商品を提供できる酒蔵として再建してまいりたい」と表明した。
現在は製造再開と商品供給に向け、さまざまな可能性を検討し、具体的な準備を進めているといい、詳細は関係各所との調整が整い次第、公表する。
全国から励ましの声や支援の申し出
火災発生後、近隣住民や地域住民、取引先、酒蔵関係者、全国の顧客などから数多くの励ましや見舞い、支援の申し出が寄せられていることにも触れ、「社員一同、再建に向け真摯に取り組んでまいります」とした。
越後鶴亀では、今後の進捗についてもホームページなどを通じて随時公表していく方針だ。
同社はかつて日本初の地ビール「エチゴビール」を生み出した。天皇・皇后両陛下(現・上皇ご夫妻や天皇皇后両陛下)のご成婚宮中晩餐会などでも供された実績を持つ。手間暇をかける「小仕込み」で全量「瓶貯蔵」でフレッシュ感のある酒質にファンが多い。
