JAえちご中越三条園芸振興協議会は26日、三条市石上3のJAえちご中越石上倉庫で春キャベツの主力品種「初恋」の出荷目合わせ会を開き、生産者が出荷規格や品質を確認した。
JAえちご中越の春キャベツは県内一の出荷量を誇り、5月下旬に出荷が始まる。三条市の石上地区と栗林地区を主産地に、信濃川や五十嵐川の河川敷の水はけの良い砂地を生かして栽培される。
協議会の会員16人が7.9ヘクタールで作付けし、6月下旬までに約3万8,000箱から4万箱の出荷を目標にしている。主力品種「初恋」は全体の7割を占め、6月下旬までに約3万8千箱、ピーク時は日量約2,000箱の出荷を見込んでいる。
雨少なく4、5日遅れ 6月に出荷ピークか
ことしは4月から5月にかけて雨が少なく、葉の枚数は進んだものの、玉の肥大がやや遅れた。例年は5月22日ごろから出荷が始まるが、ことしは4、5日ほど遅れているという。
JAえちご中越の山田喜大主任は「雨が少ないため、玉が中で詰まっている。小さいうちに一気に水をもらうと割れることが想定される」とし、生産者に適期よりやや前倒しの収穫を呼びかけた。
収穫できるものから順に出荷し、出荷量が一時期に集中しないよう、水曜と日曜を除く市場の動きに合わせて平均的な出荷を求めた。
今後、雨を受けて生育が進めば、6月にまとまって出荷される見通し。ことしは小玉傾向だが、出荷量は例年並みを見込む。
信濃川河川敷の砂地で甘み サラダや浅漬けに
JAえちご中越の春キャベツは「YR青春2号」が27日に出荷が始まり、6月から「初恋」、さらに「恋唄」、「恋舞」をリレー出荷する。
このうち「初恋」が全体の約7割を占める主力品種で、6月に信濃川河川敷のほ場は水はけがよく、肥沃な土壌でキャベツ栽培に適している。
山田主任は「砂地でできるため、甘みのあるキャベツが例年出ている。味は例年と同様に仕上がっている」と話し、食べ方は「春キャベツらしいさわやかな味わいで、コールスローやサラダに合う」と勧める。
40歳の新規就農者も「6月が勝負」
生産者の中野貴文さん(40)は、キャベツ栽培を始めて3年目。三条園芸振興協議会の仲間やJA、普及センターの指導を受けながら栽培に取り組んでいる。
「ことしは雨が降らなかったので作業はしやすかったが、生育は少し遅れている。6月に入ってからが勝負」と話す。資材費や燃料費などの高騰で経費は増えているが、「多くのお客さまに喜んでもらえるよう、心を込めて作っている」と力を込める。
「初恋」については「甘くておいしく、生産者側から見ても一斉に収穫しやすい良い品種」と説明。春キャベツは柔らかさが持ち味で、「サラダや浅漬けにすると、甘くておいしいキャベツの味を感じてもらえる」とPRした。
JAでは収穫したキャベツを生産者が箱詰めし、石上出荷場に持ち込む。県内市場を通じて県内スーパーなどで販売される。
