新潟県三条市須頃1にあるパティスリー「pâtisserie ROOTS(パティスリー・ルーツ)」は、燕三条の産業や名物をかたどった新商品「ツバメサンジョーフィナンシェ」を発売した。9種類の模様を用意し、5個入り税込1,500円。持ち運びやすく日持ちする焼き菓子で、燕三条の新たな定番土産を目指している。
燕三条の土産菓子として、オープンした2017年からスプーンやフォーク、包丁などをかたどった「燕三条クッキー」(360円〜480円)、2023年から燕三条地域の道具をレリーフのように表現した「ツバメサンジョーチョコレート」(960円)を販売してきた。
一方で、クッキーは割れやすく、チョコレートは夏場に溶けやすいため冬の期間限定販売という弱点があった。帰省や旅行、出張などで年間を通して持ち帰ることのできる商品をと、店でも人気の焼き菓子、フィナンシェに着目した。賞味期限も常温で約1カ月あり、土産物に向いている。
燕三条の9つの顔を焼き菓子に
フィナンシェは、三条名物の三条六角巻凧(いか)を連想させる六角形。表面には「金属加工」「三条凧合戦」「ラーメン」「洋食器」「工具」「フルーツ」「キャンプギア」「鎚起銅器」「ルーツ」の9種類の模様がレリーフのように浮かび上がる。
焼き型は燕市のサカタモールドが製作した。耐熱性のあるプラスチック製で、約300度まで耐えられる。同社には、ツバメサンジョーチョコレート用の型も依頼している。
同社にはパティスリー勤務経験者が在籍。代表の更科賢祐さん(43)は「型のことだけでなく、お菓子作りもわかっているので話が早い」と信頼を寄せる。
5個入りには店の「ルーツ」の柄を1個必ず入れ、残る4個を8種類からランダムに組み合わせる。同じ柄が重複しないようにし、燕や三条の題材のどちらかに偏り過ぎないようにしている。
9色の巾着、キャラクターは「燕三条フィナンシェーズ」
目を引くのがカラフルなパッケージだ。新潟市のデザイナー「HAYABUSA」に依頼し、9色の巾着袋を用意した。
アイドルのライブで新潟を訪れて燕三条に宿泊する人などにも、推しのメンバーカラーで巾着を選んでもらえたらとカラーバリエーションを用意した。
架空の野球チーム「燕三条フィナンシェーズ」の設定で、野球帽をかぶった9人のキャラクターが描かれている。助っ人外国人風、頭脳派、強打者風など、それぞれに個性を持たせた。
アイドルやスポーツチームの「推し色」を意識した需要も想定。実際にSnow Manの目黒蓮のファンがメンバーカラーの黒を選んで購入したこともあった。新潟で開かれるライブやスポーツ観戦で燕三条に宿泊する人にも手に取ってもらいたい考えだ。
商品は盆に間に合うように店頭に並べ始めた。大きな宣伝をしていなかったにもかかわらず、カラフルなパッケージに足を止め、従来の燕三条土産と見比べながら購入する客がいるという。
更科さんは「燕三条の新しいお土産の定番になってほしい。中の模様を見ながら、これは何だろう、燕三条にはこんなものがあるんだと会話のきっかけになり、地域のPRにつながれば、ここで店をやっている意味もある」と話している。問い合わせはpâtisserie ROOTS(0256-47-1075)。
