第22回三条夏まつりの第2回全体会議・実行委員会が9日、三条商工会議所で開かれ、7月31日(金)、8月1日(土)の2日間開かれる三条夏まつりの行事計画や交通規制、安全対策などを確認した。ことしは大花火大会で有料観覧席と有料駐車場を試験的に導入する一方、恒例だったナイアガラは行わず、最後は4者合同のグランドスターマインで締めくくる。
物価高騰や猛暑のなか安全第一で準備
冒頭、三条夏まつり協賛会長の兼古耕一三条商工会議所会頭は、物価高騰の影響で運営を取り巻く環境が厳しいなか、多くの企業、団体からの協賛に感謝。「安心安全な夏まつりを継続していくため、新たな取り組みもある。参加者、観覧者とも笑顔あふれる夏まつりにしたい」とあいさつした。
名誉会長の滝沢亮三条市長は、三条祭り、三条凧合戦に続き「いよいよ三条夏まつりの順番」とし、暑さ対策と安全管理の徹底を求めた。ことしから試験導入する有料観覧席、有料駐車場についても「取り組みの意義を市民や関係者に伝える努力をしていきたい」と話した。
初日は凧と凧ばやし踊り、市民民謡踊り流し
初日の7月31日は、午後6時から7時半まで「凧(いか)と凧ばやし踊り」、午後7時半から8時50分まで「市民民謡踊り流し」を行う。凧と凧ばやし踊りは、一ノ木戸小、裏館小、嵐南小の児童計429人と三条凧協会約300人が参加する予定。コースは前年の一ノ木戸商店街安養院前スタートから変更し、神明町4交差点前から中央商店街リオン・ドール三条本町店前までとする。
「三条凧ばやし」の「越後一」は「日本一」に
「三条凧ばやし」は、児童の演奏のあとコース上でCD音源を流すが、ことしから歌詞の最後の「揚がる六角凧は越後一」の「越後一」を「日本一」に変えた音源を使う。
この曲は、初代三条市立図書館長で民俗学、郷土史、民謡研究にたけた渡辺行一さん(1904-64)が1955年(昭和30)に作詞作曲した。オリジナルの歌詞は「日本一」だったが、59年(昭和34)に全国民謡舞踊コンクールで優勝したときに「越後一」と変えて歌った。
しかし「越後一」では、県内の他地域の凧揚げへの当てこすりと受け止められかねず、渡辺さんが本来の歌詞に込めた意味とも違うため、以前から遺族が「日本一」へ戻すよう働きかけてきた。
三条民謡研究会が「三条凧ばやし」を小学生に指導するときは、すでに「日本一」としており、ことしから凧と凧ばやし踊りのCD音源も「日本一」に統一される。
暑さ指数31度以上で中止判断
暑さ対策として、凧と凧ばやし踊りは31日午後6時の暑さ指数の予想値が31度以上となった場合や、熱中症特別警戒アラートが発令された場合に中止を判断する。ただ、三条凧協会の凧パレードは市民民謡踊り流しの判断に準じる。
判断は29日午後6時、30日午後6時、31日午前9時の3段階で行い、一度、中止を決めた場合は覆らない。市民民謡踊り流しは午後7時時点の暑さ指数31度以上を基準に判断するため、小学生の凧と凧ばやし踊りが中止でも、民謡踊り流しは実施される場合がある。
市民民謡踊り流しは、現時点で10団体636人が申し込んでいる。昨年の20団体の約半数にとどまっており、6月11日まで参加申し込みを受け付けるほか、当日の一般参加も歓迎する。踊りは三条音頭を3列、三条おけさを2列で行い、隊列の大きさをそろえながら進める。
2日目は大花火大会 延期日は8月8日に
2日目の8月1日は午後7時半から9時半まで大花火大会を開く。荒天の場合の延期日は、例年の翌日ではなく、長岡花火の警備体制との兼ね合いから8月8日(土)に変更した。これ以降の延期はあらためて協議する。
花火の打ち上げ場所は三条防災ステーション。内容はスターマイン31組、市民の花火1組、10号玉187発、7号玉38発、5号玉52発を予定する。
昨年まで行っていたナイアガラは行わない。有料観覧席を設ける防災ステーション側から見えにくいことや、橋の封鎖、設備面などを総合的に判断した。
フィナーレは昨年まで、市民の花火と三条商工会議所でスターマインを打ち上げ、引き続き三条市と三条市議会でナイアガラを行っていた。ことしはその4者を合わせたグランドスターマインを打ち上げる。BGMに三条市出身の全盲のシンガーソングライター、佐藤ひらりさん(25)のオリジナル曲『みらい』を流すのは変わらない。
ナイアガラはひとまず昨年で見納めとなった。ナイアガラには花火大会の終止感があっただけに、寂しく感じる人もいるだろう。
有料観覧席190シート、有料駐車場150台分を販売、シャトルバスの有料化は見送り
新たに設ける有料観覧席は、三条市水防学習館わきの堤防上に設け、190シートを用意する。1シートは1.8メートル四方で4人まで利用でき、未就学児は人数に含まない。
料金は税込み4,000円。当日、受付でブルーシート1枚を配布する。有料駐車場は、そこから道路をはさんだ向かいの旧競馬場駐車場に150台分を用意する。軽自動車、普通自動車に限り、1台税込み2,000円。大型車は利用できない。
有料観覧席、有料駐車場とも販売開始は7月1日(水)正午から。予約サイト「Ticket pass」で受け付け、決済方法はクレジットカードかPayPay。利用日は8月1日午後4時半からで、延期の場合は8月8日に利用できる。
ことしはシャトルバスの有料化も検討したが、市のマイクロバスで有料にするのは問題がある。有料にするならバスを民間委託する必要があり、ことしは見送った。
花火大会では、ことしもケーブルテレビ生中継とYouTubeライブ配信を行う。音響プロデューサーを配置して会場音響を強化し、翌朝には観覧会場と打ち上げ現場の清掃ボランティアを募集する。
夜店市「ヒガサン祭り」「サンシャインマスカット前日祭」「一ノ木戸夜市」に「三条総踊り」「まちやまつり」、「たいぶん夏祭り」
協賛行事も多彩だ。7月12日は東三条商店街の「ヒガサン祭り」、7月30日は昭栄通り商店街の「サンシャインマスカット前日祭」、7月31日は一ノ木戸商店街の「一ノ木戸夜市」が開かれる。
7月26日は三条市総合福祉センターで「三条総踊り」が行われ、よさこい、ダンスなどの団体が出演し、スペシャルゲストに「三条ChibiUnity」も予定する。
8月1日は、三条市図書館等複合施設「まちやま」の広場で開館4周年記念イベント「まちやまつり」、三条市体育文化会館で「たいぶん夏祭り2026」も同時開催され、花火大会と合わせて市街地ににぎわいを広げる。
警察、消防、教育委員会も安全対策を確認
会議では三条警察署、三条市消防本部、三条市教育委員会からも安全対策への協力を確認した。消防本部は花火大会当日、消防職団員約40人の体制で警戒に当たる予定で、キッチンカーなどの火気取り扱いの確認も行う。三条警察署は有料駐車場の導入やナイアガラ中止に伴う人の流れの変化も踏まえ、雑踏警備の体制を詰める。
物価高騰や猛暑への対応を迫られるなかで開かれることしの三条夏まつり。実行委員会では「安全第一」を合言葉に、開催まで残り1カ月半余り、準備を進めていく。
