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バブル期に生まれた「くらしの品 ハイテクのまち三条市」の大型観光看板を撤去へ 老朽化で7月から解体工事

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三条市は、上越新幹線と北陸自動車道が近接する三条市川通地区付近に設置されている大型観光看板「くらしの品 ハイテクのまち三条市」を老朽化に伴い解体、撤去する。工事期間は7月から10月までを予定している。

7月から解体工事が始まる三条市の大型看板
7月から解体工事が始まる三条市の大型看板

バブル絶頂期に三条市が経済対策で設置

大型観光看板は1989年7月1日、円高による特定不況地域に三条市が指定されたことに伴い、三条市の経済活性化緊急プロジェクトの一環として設置された。三条市の新たな発展と知名度を高めることを目的に縦6メートル、横30メートルの大きさがある。

北陸自動車道と上越新幹線にはさまれた田んぼの土地を借りて設置。緑地に白抜きで両面に「くらしの品 ハイテクのまち三条市」のキャッチコピー。37年にわたりドライバーと乗客に三条市をPRしてきた。

昨年5月に(株)NODELINKが発売した三条市のご当地ガチャ「街ガチャ in 三条市」のアクリルキーホルダー全10種のひとつに大型看板も選ばれている。

大型看板は「街ガチャ in 三条市」のアクリルキーホルダーにもなった
大型看板は「街ガチャ in 三条市」のアクリルキーホルダーにもなった

滝沢亮市長は11日の定例記者会見で「関東から三条、そして三条から関東に向かわれる高速道路を利用される皆さまにとって必ずと言っていいほど視界に入る場所にあった」とし、「ビジネス、観光のお客様のみならず、あの看板を見ると『ああ、ふるさとに帰ってきたな』と感じられた方も多いのではないか」と話した。

色あせ、文字も読みづらく

撤去の理由は、老朽化が進んだため。滝沢市長は「非常に色があせてきて、文字が読みづらくなってきた」と説明。日が良く当たる南向きの面は退色してほとんど文字が消えている。

さらに単に塗り直したり、新しいキャッチコピーで作り直したりすることは難しいと説明した。新潟県の屋外広告物の設置規制に関する条例により、高速道路や新幹線の近くでは基本的に大型看板の新設ができなくなった。

左の上越新幹線、右の北陸自動車道にはされた看板には絶好のロケーション左の上越新幹線、右の北陸自動車道にはされた看板には絶好のロケーション
左の上越新幹線、右の北陸自動車道にはさまれた看板には絶好のロケーション

同じ文言、同じデザインで塗り直すのであれば既存看板の改修として扱える可能性もあったが、滝沢市長は「何千万円もかけて、ただ今、三条市ってそのハイテクのまちかなというところもある」と現状にそぐわなくなっている。躯体そのものの老朽化も踏まえて撤去を決めたとした。

また、燕三条青年会議所が看板の改修や活用などを検討したこともあったが、老朽化などを理由に実現しなかった。

新たな大型看板設置の予定はない

解体工事は7月1日前後から仮設工事に入って解体作業を進めるが、具体的な解体開始日はまだわかっていない。事業費は撤去工事に管理費や設計費も含めるとざっと3500万円になる。

大型看板の撤去によって失われる三条市のPRについて滝沢市長は、高速道路や新幹線の近くに同様の大型看板を設置することは県条例上できないとし、「300メートル以上離れたところでも同じような大型看板で三条市をPRする計画は今のところない」と述べた。

37年にわたり三条市の玄関口の風景の一部となってきた看板は、その役目を終えることになる。滝沢市長は「三条市のPRのシンボルとして30年以上役割を果たしてきた看板に、これまでの感謝を込め、撤去工事を安全に進めていく」と話した。

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