新潟県三条市下保内の酒井指物(さしもの)は、1日から4日まで開催されている「燕三条 工場の祭典2026」に初参加している。指物の技術を使ったチャームづくり、桐たんすの古金具を再生するアクセサリーづくり、工房見学の3つを通じ、桐たんすづくりと再生の仕事を紹介する。

思い出の桐たんすを、今の暮らしに
酒井指物は、代表の酒井裕行さんが2014年に開業。桐たんすの修理・再生を中心に、元の姿に近づける復元から、現代の暮らしに合わせたアレンジ、テレビボードやテーブルなど別の家具への改造まで手掛ける。古い家具に込められた思い出を、再び使える形にして次の世代へ引き継ぐ仕事だ。
釘を使わず木を組む、指物チャームづくり
今回のチャームづくりでは、釘やネジを使わずに木材を組み合わせる指物の技術を体験できる。伝統技法の「蟻組接ぎ(ありくみつぎ)」を応用し、2枚の木片をのこぎりや小刀で加工。組み合わせた木片に金具を付け、ネックレスやブローチなどのアクセサリーに仕上げる。時間内なら複数の作品を作ることができ、繰り返し加工しながら木を組む感覚に触れられる。
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古金具を磨き、自分だけのアクセサリーに
古金具のアクセサリーづくりは、たんすの再生時に不要になった金具を活用する。多くは真鍮製で、磨くと金色の輝きが現れる。磨き加減によって古い風合いを残したり、光沢を出したりしながら、ピアスやネックレス、ブローチなどに生まれ変わらせる。家具の一部として使われてきた素材に、新しい役割を与える体験だ。
工房見学で桐たんすの再生工程を紹介

工房は自由に見学でき、順路に沿って桐たんすが再生される工程を紹介する。各工程の展示や作業映像を通じ、完成品だけでは見えにくい手仕事を伝える。酒井指物は、見学と体験を入り口に、桐たんすや指物の技術を知ってもらい、ものづくりの魅力と技術の価値を未来へつなげたいとしている。
2日は工場の祭典のオフィシャルツアーのコースに組み込まれていて、約20人が見学に訪れた。酒井さんは作業の工程を順番に実演。見学者は長年の経験で培われた職人技に目を輝かせて見入っていた。
4日まで開催、夜のチャームづくりも
指物チャームづくりは1人3,000円、各回定員8人で予約制。空きがあれば当日も参加できる。小学校高学年以上が対象で、それより低年齢の子どもは保護者同伴が必要。
3日(土)、4日(日)は午前9時30分、午後1時、午後3時30分、午後6時からそれぞれ所要時間2時間。会場は三条市下保内1056。古金具のアクセサリーづくりと工房見学は予約不要。問い合わせは酒井指物、電話070-6456-4980へ。
