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過去最多158社で「燕三条 工場の祭典」(10/1-4)へ総決起 捧実行委員長「最後まで燕三条をPR」 初のデジタル御朱印帳も

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新潟県燕三条地域の名だたる工場を開放して10月1日から4日まで開かれる「燕三条 工場の祭典2026」に向けて7日、第2回参加企業説明会を兼ねた総決起大会が開かれた。ことしは過去最多の158社が参加。公式バスツアーの増便や初めて導入する「デジタル御朱印帳」など、本祭に向けた新たな取り組みも多く、捧開維実行委員長は取材に、本祭まで1カ月を切った心境について「一個一個、ていねいに仕上げていきたい」と語り、直前まで県内外で燕三条を発信し、「一人でも多く本祭に来ていただきたい」と意気込んだ。

捧実行委員長の「オープン」の掛け声に「ファクトリー!」
捧実行委員長の「オープン」の掛け声に「ファクトリー!」

ことしのテーマは「人が、ひらく。」。捧実行委員長は説明会の冒頭、「これからの1カ月は新しいことを積み上げるのではなく、皆さんが安心して本祭を迎え、燕三条に来ていただいた人が満足して帰っていただけるよう整えていく時間」と位置付けた。

「158社それぞれの現場から『人が、ひらく。』が起こり、その熱が伝播していったら」と期待を寄せた。

公式バスツアーは27本から40本へ

来場者にできるだけ多くの工場を回ってもらうことが、ことしの大きな狙いのひとつ。公式バスツアーは昨年の27本から40本に増やす。内訳は一般向け31本、団体向け9本で、全500席を用意する。説明会時点ですでに残席は約30席まで減っている。

捧実行委員長は取材に、「できるだけ参加企業さんを1社でも多く回っていただきたいと思っている。そのためのいろいろな施策が増えている」と説明した。公式ツアーの充実も、そのための仕掛けのひとつだ。

初のデジタル御朱印帳 人の動きをデータ化

デジタル御朱印帳
デジタル御朱印帳

さらに、ことし初めて「デジタル御朱印帳」を導入する。各工場に掲示されたQRコードをスマートフォンで読み取ると、工場ごとに異なるデジタル御朱印を集められる。

3件、5件と御朱印を集めると、それぞれ景品への応募権利が得られる。捧実行委員長は「スタンプラリーで自然ともう1件、2件と回ってもらえる」と期待する。

スタンプラリーのように工場巡りを楽しんでもらうと同時に、来場者がどの工場を訪れ、地域内をどう移動したのかをデータとして把握する。捧実行委員長は「来場者の皆さんの動きが追跡できる。どこが集中しているのか、どういうふうに移動しているのかをデータとして取得することによって、次年度に引き継ぎたい」と話した。

「どれだけ地元に還元できたのか」

捧実行委員長が特に重視しているのが、工場の祭典が地域にもたらす経済波及効果の把握。「私が大事にしている経済波及効果のひとつ」とし、これまでの来場者アンケートだけでは「どれだけ地元に還元できたのかというのが数値化できない」と課題を語った。

ことしは来場者アンケートも充実させる。大学教授やデータサイエンティストと一緒にアンケートを設計しており、飲食にいくら使ったか、宿泊したかといった項目から経済効果を推計する。

参加者説明会と総決起大会
参加者説明会と総決起大会

本来は飲食店や旅館などから直接データを集めることも視野に入るが、今回は予算上、アンケートなどで取得できる範囲から始める。

工場の祭典を単に「何人来たか」で測るのではなく、来場者が地域をどう巡り、地域でどれだけ消費したのかまで捉えることで、産業観光としての効果をより明確にする考えだ。

本祭直前まで県内外でPR

本祭までの残り1カ月も、誘客活動は続く。これまで東京の麻布台ヒルズや横浜高島屋で「工場の祭典フェア」を展開。今後は9月19、20日に新潟市のピア万代、26、27日に燕市の道の駅国上SORAIROと三条市下田地区のいい湯らていでポップアップを予定する。

さらに9月24日から27日まで東京ビッグサイトで開かれる「ツーリズムEXPOジャパン2026」にも出展する。燕三条 工場の祭典は、同イベントと連動する第10回ジャパン・ツーリズム・アワードで観光庁長官賞に選ばれている。

捧実行委員長は「県内ポップアップがまだ残っておりますし、受賞したツーリズムEXPOも9月末にある」とし、「本祭の1週間前まで、ぎりぎりまでしっかりと燕三条をPRしていきたい。一人でも多く燕三条の本祭に来ていただきたい」と話した。

台湾でのPRが実際の来訪に

捧実行委員長
捧実行委員長

これまでの海外への発信にも手応えを感じている。捧実行委員長がとくに印象に残っているというのが、台湾で行ったポップアップ「之間(のま)」。現地で工場の祭典を知った人が、その後、実際に燕三条を訪れ、「あの時、会場で見た」と声を掛けてくれたという。

「そこで見ていただいた方が、あの時のチラシを持って燕三条に来てくれたのが印象深かった」と振り返る。

ことし12月17日から20日には、韓国・ソウルの「HOME・TABLE DECO FAIR2026」への出展も予定している。海外にも燕三条のファンを増やし、本祭だけにとどまらない産業観光につなげる。

開幕は燕三条全体で「始まった」と感じる仕掛け

10月1日の開会式にも、これまでとは違った仕掛けを準備している。これまでは開会式会場では盛り上がっても、それ以外の工場では「少しぬるっと始まった」という感覚があったが、ことしは「いろんな地域のところで何かが起こって、『始まったな』という合図が分かる」仕掛けを用意する。

詳細は明かさなかったが、「会場に行っていない方々もその瞬間が分かる」「ちょっと大きなことが起こる」と予告した。

説明会の最後には参加企業や実行委員らが集まり、捧実行委員長の「オープン」の掛け声に、全員が拳を上げて「ファクトリー!」と気勢をあげた。本祭まで残り約3週間。過去最多158社が燕三条全体を舞台にした4日間へ最終準備に入る。冒頭のあいさつの概要は次の通り。

冒頭のあいさつ

捧開維実行委員長

捧開維実行委員長
捧開維実行委員長

捧実行委員長は、本祭まで残り約1カ月となったことを受け、「これからは新しいことを積み上げるのではなく、参加企業が安心して本祭を迎え、燕三条を訪れた人たちが満足して帰れるよう整えていく時間」と位置付けた。

そのうえで、安全面だけでなく、「なぜ工場の祭典に参加するのか」「来場者に何を伝えたいのか」を各社でもう一度考えてほしいと呼び掛けた。ことしのテーマ「人が、ひらく。」に触れ、「158社それぞれの現場から『人が、ひらく。』が起こり、その熱が伝播していってほしい」と期待した。

滝沢亮三条市長

滝沢亮三条市長
滝沢亮三条市長

燕三条地場産業振興センター理事長を務める滝沢亮三条市長は、過去最多158社の参加や、SNSでの発信、首都圏でのポップアップなど、デジタルと地道な営業活動の両面で取り組んでいることを評価した。

「皆さんの活動、活躍は本当に素晴らしい」とたたえ、本番を楽しみにしているとした。残り1カ月も楽しみながら準備を進め、「多くの皆さんを笑顔で燕三条に迎えたい」と話した。

佐野大輔燕市長

佐野大輔燕市長
佐野大輔燕市長

佐野大輔燕市長は、自身もこれまで市職員、参加企業側、実行委員として工場の祭典に関わってきた経験を踏まえ、まず参加する企業自身が楽しむことが大切だと強調した。

それが来場者の楽しい体験にもつながるとし、工場の祭典をきっかけに来場者が燕三条を好きになり、参加企業自身も改めて自社や地域の魅力を見つめ直す機会になってほしいと期待した。最後まで工夫を重ねたうえで、本番の4日間は思い切り楽しんでほしいと呼び掛けた。

坂井真和燕商工会議所青年部会長

坂井真和燕商工会議所青年部会長
坂井真和燕商工会議所青年部会長

坂井真和会長は、燕三条にはさまざまな業種の企業が集積し、それぞれに知識、技術、歴史があるとしたうえで、全国から訪れる人たちに各企業を知ってもらい、燕三条を存分に楽しんでもらう機会にしたいと述べた。残り1カ月弱、実行委員会や燕、三条両商工会議所青年部を含め、全員で本祭を盛り上げていく考えを示した。

本間隼人三条商工会議所青年部会長

本間隼人三条商工会議所青年部会長
本間隼人三条商工会議所青年部会長

本間隼人会長は、燕、三条の両商工会議所青年部が主体となって運営するようになって3年目になると説明。三条商工会議所青年部の年度スローガン「One Team」を引き合いに、両青年部だけでなく、行政、職人、参加企業が地域全体で一つになって工場の祭典を盛り上げたいと呼び掛けた。

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