独立行政法人国際協力機構(JICA)筑波国際センターの研修事業「2008年小規模農家用適正農機具開発普及コース」の一行が28、29の2日間、三条鍛冶道場を訪れ、ブータンやタジキスタンなど8カ国の農業機械開発に従事する政府機関職員など10人の研修員が三条の鍛冶を学び、包丁造りを体験した。
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三条鍛冶道場で研修する国際協力機構筑波国際センター研修事業「2008年小規模農家用適正農機具開発普及コース」の研修生 |
研修事業「2008年小規模農家用適正農機具開発普及コース」は2月から10月まで行われており、開発途上国の農村地域で必要な農機具を解明し、その地域で入手可能な機材や設備を前提に農機具の開発と普及を考えるなど、地域の諸課題を解決する能力を持つような技術者を育成している。研修員は、日本で田植えから収穫までを体験、農機具を製作し、帰国後に普及することなどが目的だ。
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座学で指導する刀鍛冶の岩崎重義さん |
三条鍛冶道場には、一昨年から同コースの研修員が訪れており、今回で3回目。ブータン、タジキスタン、パプアニューギニア、プルキナファソ、ガーナ、ナイジェリア、タンザニア、トーゴの8カ国から、20歳代から40歳代の農業省や大学の職員など研修員10人が参加し、三条鍛冶集団を講師に初日は座学、2日目は実技でアジ切りとイカ裂きの2種類の包丁の製作体験をした。
座学では鍛冶集団の名誉師範で刀鍛冶の岩崎重義さん(75)が、鉄と鋼を鍛接で張り合わせて作る日本の農具の歴史などを話し、金属顕微鏡を使って素材や強度を科学的に検証しながら三条の刃物の素晴らしさも伝えた。
実技では鍛冶集団の池田慶郎師範ら3人が指導にあたり、最後に質疑応答。研修員から師範に、後継者の状況をはじめ、鍛冶の現状の課題や今後の見通し、国レベルの補助はあるのかなど、積極的に質問した。
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研修を終わって三条鍛冶道場前で記念撮影 |
パプアニューギニアで大学のファームマネージャーのロバートさんは、「機械と人間(手作業)の組み合わせに感心した。手でやることで品質を上げるというところに驚いた」と話し、2日間では時間が短すぎると、日本の鍛冶技術の奥深さに興味を示していた。



