新潟県加茂市の伝統工芸品、加茂桐たんすを一堂に集めた「第25回加茂桐たんす祭り」が16日(金)、開幕した。会場には和たんすや整理たんすなど約60点、小物を含めると約100点が並び、初日から多くの来場者が訪れた。新品の桐たんすの需要が伸び悩む一方、古い桐たんすの修理や再生の需要が大きく伸びているという。

約100点を展示販売、通常価格より2~4割安く
加茂桐箪笥協同組合(桑原隆理事長・組合員13社)が開く恒例の感謝祭で、今年で25回目。組合に加盟する各社が協力し、産地直販ならではの特別価格で桐たんすを展示販売している。
会場には、着物の収納に適した和たんすをはじめ、引き出しを備えた整理たんす、背の低いタイプのたんす、桐製の小物などが並ぶ。
桐たんすの価格帯は約20万~150万円。一般的な大型の桐たんすは70万~80万円程度、背の低いタイプは40万~50万円程度が目安という。祭りでは通常価格より2~4割安く販売している。
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同組合の桑原理事長は「桐たんす祭りなので、やはり桐たんすがおすすめ。和たんすから整理たんすまで、一般価格よりかなり安くなっている」と話す。

昨年の来場者は約550人。今年も初日から順調に来場者が訪れ、取材時点ですでに120人ほどが足を運んだという。大型の桐たんすも早速、売れており、桑原理事長は「小さいからといって売れるわけでもない。大きいものにも、きちんと購入する人がいる」と桐たんすの根強いファンの存在を強調する。
新品は苦戦も修理・再生需要は大きく伸長
桐たんす業界を取り巻く環境は依然として厳しい。生活様式の変化や着物を着る機会の減少などを背景に、新品の桐たんすの販売は伸び悩んでいる。
一方で、桑原理事長が成長分野として挙げるのが、古い桐たんすの修理・再生だ。「新品はそんなに伸びていないが、古いたんすの修理・再生はものすごく伸びている」と話す。
桐たんすは古くなっても修理や再生、リメイクによって使い続けることができる。長年使われてきたたんすを手入れし、再び暮らしの中で活用する需要が広がっているという。
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桑原理事長は「伝統工芸は厳しい状況だが、こうして組合員が集まり、一つになって頑張っている」と話し、産地が一体となった取り組みに意欲を示した。
かんな削り競争やものづくり体験も
会場では展示販売に加え、桐たんすづくりに関連した体験企画も用意している。
かんな削り競争は、職人が使うかんなで桐の板を削り、3分間で出た削りくずの重さを競うもの。腕の力だけでなく、足腰を使って体全体でかんなを引く技術が求められ、職人の仕事の難しさを体感でき、3位以上の賞品は桐の小箪笥と豪華だ。

また、17日(土)、18日(日)には、古い桐たんすの金具を利用したアクセサリーづくりなどのワークショップも予定されている。
伝統の技術に触れながら、桐たんすの魅力や長く使い続けられる価値を知ってもらう機会となっている。
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18日まで開催、入場無料
祭りは18日(日)まで、加茂市産業センター大ホール(加茂市幸町2)で開催。午前10時から午後5時まで。入場無料。
会場ではアウトレット品の販売や、古い桐たんすの修理・再生相談も受け付ける。また、「桐たんすみくじ」では、大吉を引くと桐まな板がもらえる。
かんな削り競争は各回6人限定で、17日は午前11時と午後1時、18日も同じ時間に開催予定だが、18日の2回はすでに定員に達している。
