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麻辣湯がおにぎりに 三条商高生と老舗料亭「魚兵」が4種開発、三将祭で販売

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新潟県三条市の県立三条商業高校(瀧澤琢也校長)の3年生が、三条市一ノ門1の老舗料亭「遊亀楼 魚兵」(結城靖博代表取締役)と共同で、鮭、栗ご飯、鯛めし、麻辣湯(マーラータン)の4種類のおにぎりを開発。31日(土)に同校で開かれる文化祭「三将祭」で、各350円で各50個、計200個を販売する。旬の味覚と高校生ならではの発想を盛り込み、商品づくりから宣伝、予約販売まで取り組んでいる。

左上から時計回りに吉田さん、結城社長、長谷川さん、佐藤さん、高橋さん、樋口さん
左上から時計回りに吉田さん、結城社長、長谷川さん、佐藤さん、高橋さん、樋口さん

秋の味覚に、高校生発案の麻辣湯

商業科目「総合実践」の授業の一環。総合実践は週3時間の授業で、商取引の基本を学ぶ。請求書や領収書などの書類作成、宛名書き、ビジネスマナー、取引先とのやり取りなどを模擬的に学んだうえで、文化祭に向けた実践に取り組んでいる。

3年生は3クラス、計18グループに分かれて地域の企業などと連携。食品販売のほか、フリーマーケットや野菜の詰め放題など、それぞれの企画を進めている。

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学校が重視するのは、売り上げだけでなく、外部の事業者と交渉し、協力して販売に至るまでの過程。地域とのつながりや交流を通じ、実社会のなかで生徒が成長する機会にしたい考えだ。

そのうちのひとつが魚兵とタッグを組んだ3年生女子6人のチーム。21日、魚兵で開いた発表会にはそのうち、吉田紀香よしだ のりかさん(18)、樋口莉菜ひぐち りなさん(17)、高橋紗蘭たかはし さらさん(18)、佐藤吏恵さとう りえさん(18)、長谷川優衣はせがわ ゆいさん(18)の5人が出席した。佐藤さんが見附市在住で、ほか4人は三条市在住。

左から鮭、栗ご飯、鯛めし、麻辣湯のおにぎり
左から鮭、栗ご飯、鯛めし、麻辣湯のおにぎり

9月から魚兵を訪ね、打ち合わせや試食を重ねてきた。昨年、同校の生徒と魚兵が共同開発したいなりずしが好評で、すぐに完売したことも、今回の連携のきっかけになった。

おにぎりを選んだ理由は「新潟県といえば、やっぱりお米」。ほかの班が販売する商品も見ながら、若い世代だけでなく、年配の来場者にも楽しんでもらえるものを考えた。

鮭や栗、鯛を使う一方、苦労したのは、自分たちらしさを打ち出すもう1種類。「ピンクのおにぎり」といった案も出るなか、生徒たちが着目したのが、若者の間で人気の麻辣湯だった。

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自分たちも麻辣湯のおにぎりは食べたことがなく、売られているところも見たことがない。「このアイデア、いいね」と話がまとまった。

麻辣湯のおにぎりには、辛みのある肉みそそぼろやタケノコ、シイタケなどを使う。試食しながら味を確かめ、辛いものが苦手な人にも食べてもらえるよう、辛さを調整した。

考案したおにぎりのちらし
考案したおにぎりのちらし

米は三条産、鮭は佐渡で育ったものを使うなど、地元の食材にも目を向けた。味付けや製造は魚兵が担当し、生徒たちは商品のアイデアや価格、販売方法を考え、チラシも自分たちでデザインした。

「いくら利益を出したいか」から価格と個数を決定

生徒たちが向き合ったのは、商品開発だけではない。仕入れと売り上げの関係を考え、利益を出すための販売計画も立てた。

結城社長が最初に問いかけたのは、「何個作るか」「いくらで売るか」よりも、全部売ったらいくら利益を出したいか、ということだった。

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生徒たちが掲げた目標は2万円。そこから仕入れ価格を踏まえ、1個350円、計200個という販売計画を決めた。完売すれば売り上げは7万円、利益は2万円になる。143個売ると50円の利益が出るという損益分岐点も計算した。

生徒たちにとって、実際の商品を扱い、売り上げや利益を意識するのは初めての経験。授業の問題を解くときとは違い、間違えてはいけないというプレッシャーや、200個を売り切れるかという不安もある。

その不安を自信に変えようと、事前の営業にも力を入れる。校内の各クラスに予約表とチラシを配り、教員には直接、声をかけて商品の魅力を説明。家族にも購入を呼びかけている。

結城代表は、当日までの準備が販売の結果を左右すると助言。生徒たちの「ほかのチームに負けたくない」という意欲を受け止め、予約を積み上げて完売を目指す取り組みを後押ししている。

地域とのやり取りを通じて商売を学ぶ

ほかの班が若者向けの商品を企画するなか、年配の来場者にも文化祭を楽しんでもらおうと考えたのが、今回のおにぎりだった。班長の吉田さんは、麻辣湯味で若い世代にも親しんでもらいたいとし、「手軽に食べられるので、自分の好きなおにぎりを見つけてくれたら」とわくわくしながら話していた。

三将祭の一般公開は10月31日(土)午前10時から午後2時まで。おにぎりは校内の体育館で生徒たちが販売する。魚兵では電話0256-33-0261で予約を受け付けている。受け取りは当日の学園祭会場のみ。

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