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八十里越開通へ会津と燕三条の産業交流に期待 会津産業ネットワークフォーラムが燕三条ものづくりメッセに初出展

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新潟県三条市と福島県只見町を結ぶ国道289号八十里越の来年夏の暫定開通を前に、福島県会津地域の製造業を中心とする企業連携組織「会津産業ネットワークフォーラム」(ANF)が、22日(木)、23日(金)の2日間、燕三条地場産業振興センター(三条市須頃1)などで開かれている「燕三条ものづくりメッセ2026」に初出展した。会津地域の技術や製品をPRするとともに、燕三条地域の企業との新たな取引や連携の可能性を探る。初日の22日にはANFの関係者が滝沢亮三条市長とも面会し、八十里越開通を契機とした産業交流への期待を語り合った。

前列左が滝沢三条市長、右がANFの渡邉副代表
前列左が滝沢三条市長、右がANFの渡邉副代表

会津の製造業3社が初出展

ANFは2008年に設立され、福島県会津地域(会津若松市、喜多方市、只見町、下郷町など)に根ざす製造業を核とした企業間の連携組織。正会員88社、賛助会員8社、特別会員19団体が加盟している。

企業間の交流や人材育成、技術力向上などに取り組んでいる。人材育成では、基礎教育から階層別の研修を実施。昨年度から次世代経営者を育成する塾を始め、今年度は女性リーダーの育成プログラムもスタートさせた。

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今回の出展には、ANFの会員企業からサンブライト(会津若松市)、マコト精機(同市)、会津工場(只見町)の3社が参加。ANF事務局とともにブースを構え、それぞれの技術や製品を紹介している。

サンブライト(会津若松市)のマグネシウム合金などの精密部品加工、マコト精機(同市)の冷間ロール成形機や付帯設備の設計製作、会津工場(只見町)の鋳造技術などを紹介。ブースではカメラ用部品や成形技術、鋳物製品などを紹介し、会津のものづくりの技術力をアピールしている。

初出展のANFのブース
初出展のANFのブース

「物理的な距離が近くなる」産業交流の好機に

ANF副代表でサンブライトの渡邉忍社長は、今回の初出展について、滝沢市長が今月初めに会津若松市を訪問した際に交流したこともきっかけになったと話した。

「ものづくりで全国的に有名な三条市と、いよいよ八十里越で物理的な距離が近くなる」と話し、「私たち自身も三条市のものづくりと、なんとか八十里越をきっかけに産業としての交流もできるようになっていきたい」と期待した。

八十里越開通の効果は、製造業の物流面にも及びそうだ。只見町に工場を置く会津工場の星圭取締役は、新潟県側から鋳造の原料となるスクラップを調達している。八十里越が開通すれば輸送距離や運送費の削減につながり、「そこはすごく期待している」と話した。

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また、只見町では買い物など日常生活の利便性向上にも期待が大きいという。星取締役は、今回の出展で得た情報を地元に持ち帰り、三条市を訪れるメリットを広めていきたいとの考えも示した。

「女性が元気」燕三条のものづくりに刺激

渡邉副代表が初めて訪れた燕三条ものづくりメッセで特に印象に残ったのは、会場の活気と女性の多さだった。

ANFのブースの展示物
ANFのブースの展示物

これまで各地の展示会に参加してきた経験から、今回の展示会について「非常に活気があるということと、女性が元気っていうところがすごく印象的」と評価。来場者も「本当にものづくりにちゃんとフォーカスして来ている」と感じたという。

とりわけ、女性が作業着姿でブースに立ち、来場者としても数多く訪れている光景が新鮮だったという。

会津地域にも精密機器や光学機器などの製造現場で働く女性は多いものの、現場のリーダー以上の立場で活躍する女性の育成はまだ課題があるとし、「私たちもそうなりたいと思っている」と話した。

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これに滝沢市長は、燕三条では女性に限らず一般の社員が積極的に展示会の現場に出ていると説明。「外から言われてみないと気づかない」と、渡邉副代表の指摘を新鮮に受け止めていた。

観光や生活に加え産業分野でも連携を

八十里越の暫定開通に向けては、これまで三条市と只見町を中心に観光や人的交流、生活面での結び付きを強める取り組みが進められてきた。

滝沢市長と面談するANFの出展企業
滝沢市長と面談するANFの出展企業

滝沢市長は今回のANFの初出展を歓迎。「これまではどちらかというと観光とか生活とかで、どういうふうに一緒にやっていこうかという交流が多かった」としたうえで、「こうやってANFさんが来てくださって、産業とかそういう交流でも八十里越開通をさらに契機にしていこうという互いの動きがある」と述べ、産業分野での関係強化に期待を示した。

越後と会津の物流と文化交流の再開に期待感

越後三条市と会津只見町を結ぶ八十里越は、かつて両地域の物流と文化交流の大動脈として機能した。

経済、生活、文化を支える生命線であり、新潟側からは日本海の水産物や塩、三条の金物が運ばれ、会津側からは漆や麻、木材といった山の恵みが送り出され、活発な交易が展開された。

八十里越の開通により、長く途絶えていた地域間の交通路としての役割を取り戻し、現代のものづくりを通じた新たな産業交流の道としてよみがえることが期待される。

会津産業ネットワークフォーラム
https://www.anf.aizu.or.jp/

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