梨はもちろん果樹産地で知られる新潟県三条市大島地区にある市立大島小学校(上雅次校長)の3、4年生17人が17日、三条市中央市場で開かれた二・七の市に出店し、総合学習「梨の木プロジェクト」で地元の梨園で育てた日本梨「あきづき」を販売した。児童たちは「みずみずしい梨ですよ」「僕たちが頑張って育てました」と元気に呼び掛け、自分たちが1年間かけて栽培に関わった梨を買い物客に手渡した。
14ケースを持ち込み、元気に販売
この日、児童たちは前日に収穫した梨14ケース分を持ち込んだ。品質などによって2個で500円、3個で300円、1個100円の2種類の商品に分けて並べ、試食も用意した。
児童はそろいの黄色いTシャツを着用。Tシャツには児童が考案した「大島笑楽幸(しょうがっこう)」の文字と、梨のキャラクター「なっしっしー」のイラストをデザインした。梨園に立てた手作りの「なっしっしー」のかかしや、のぼり旗も会場に持ち込んだ。
児童は「いらっしゃいませ」「300円で販売しております」「300円と500円もおすすめできます。いかがでしょうか」などと買い物客に声を掛けた。客には児童の保護者も多く、用意した商品の一部は早々に売り切れ、「もうないんだって」「完売となっております」と応じる場面もあった。
学校関係者は、ことしは「去年の倍の勢いで売れています」と話し、「また来るかなと楽しみにしてくださったから、こんなにたくさんの方が来てくださったのかな」と、5年目を迎えた取り組みの定着に手応えを感じていた。
栽培から販売まで学ぶ「梨の木プロジェクト」
「梨の木プロジェクト」は、大島地区の特産である梨の栽培を通して、地域への愛着を育てる総合学習で、ことしで5年目。地域や保護者と連携しながら、児童が年間を通じて栽培から販売までを体験する。
ことしは2月の剪定作業の見学から始まり、3月の誘引、4月の花粉付け、5月の袋掛け、6月の摘果、7月のカラス対策などに取り組んだ。袋掛けには児童が描いたイラスト入りの袋を使い、販売に向けたチラシやパンフレット、旗も児童自身が作った。
販売後は活動を振り返り、最終的には保護者に1年間の取り組みを発表する。売り上げは翌年度のプロジェクトに必要な経費に充て、活動を自走する形で続けている。今回4年生が着ていたTシャツも、昨年度の販売収益を使って作ったものという。
販売前に市長へ「あきづき」を贈呈
二・七の市での販売に先立ち、児童たちは同日朝、三条市役所を訪れ、滝沢亮市長に育てた「あきづき」を贈った。
児童は「あきづき」について「酸味が少なく、しっかりとした味がする梨です」と紹介。滝沢市長がその場で試食すると、「めちゃくちゃおいしい。甘くて、水分もたくさんあって」と味わった。
さらに「みなさんが丁寧に育ててくれたんだなというのがとても伝わる、甘くてみずみずしい梨でした」と感想を述べ、これから販売に向かう児童に「おいしさは私が保証します。恥ずかしがらず、大きい声でお客さんに声をかけて」とエールを送った。
