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創立期除けば初の再登板 西村太佑氏が加茂青年会議所理事長に2度目の就任へ

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一般社団法人加茂青年会議所(丸山優瑠理事長・会員18人)は11日、第54回9月臨時社員総会を開き、2027年度理事長に2024年度理事長を務めた西村太佑(にしむら・たいすけ)さん(38)の選任を決めた。同じ人が2度、理事長に就くのは、創立時に初代理事長が初代と第2代理事長に就いて以来。それを除けば西村さんが初めてとなる。

加茂青年会議所理事長に再登板する西村太佑氏
加茂青年会議所理事長に再登板する西村太佑氏

会員が18人まで減り、しかも入会3年未満の会員が半数以上を占めるなか、西村さんは経験者として再び組織の先頭に立つ。「次世代に託す前の礎にしたい」と話し、会員拡大、会員育成、組織改革の3本柱で組織の立て直しと次世代への継承に取り組む。

創立期を除けば初の理事長「再登板」

総会は書面委任を含め全員が出席。理事長選任案が唯一の審議事項で、西村さんの選任を満場一致で承認し、西村さんが2027年度理事長予定者となった。

青年会議所は単年度制で役職が変わり、さまざまな立場を経験することを人材育成のひとつとしている。したがって同じ人物が再び理事長を務めるのは異例なことだ。

加茂青年会議所では、創立時に初代理事長が2期続けて理事長を務めた例があるが、その後は理事長経験者が再び理事長に就いた例はない。

西村さん自身も「本来であれば新しい人にやってほしい。それぞれ新しい役職にトライしていくのが青年会議所の本来の姿だと思う」と話す。

会員が減り、入会3年未満が半数以上を占めるなかで、西村さんは、将来的に理事長を担える人材を育てるまでには一定の時間が必要だと考え、自ら再登板を決意した。

「未来の人材をまた加茂青年会議所のトップに据えるためにも、私が1年間やっていきたい。次世代に託す前の礎という気持ち」と話す。

加茂青年会議所理事長に再登板する西村太佑氏
加茂青年会議所理事長に再登板する西村太佑氏

2024年度に続き2度目の理事長

西村さんは加茂市在住。金沢工業大学情報フロンティア学部卒。金属スクラップや再生資源の卸売業などを手がける(株)ニシトクの専務取締役に就く。

2017年4月に加茂青年会議所へ入会。事務局次長、会員拡大・組織改革委員会委員長、専務理事、副理事長などを歴任し、24年度に理事長を務めた。2025年度は直前理事長兼監事、2026年度は特別顧問。

今回、わずか3年ぶりに再び理事長を務めることになる。

会員18人、3年未満が半数以上

西村さんは所信表明でも、現在の組織は「会員数が20名を下回り、入会3年未満の会員が半数以上」と強調した。

このまま会員減少が続けば、青年会議所の根幹となる事業運営や組織力に深刻な影響が及び、会員が本来得られる学びの機会も失われると危機感を示した。

一方、経験の浅い会員が多いこと自体については、組織活性化という面ではプラスでもあるとする。ただ、青年会議所活動の意味を理解し、成長につなげられる環境をつくることが必要だとした。

「青年会議所は何のために存在するのかという根源的な問いに向き合う時期に来ている」とする。

会員拡大、育成、組織改革の3本柱

理事長予定者に選任され、あいさつする西村氏
理事長予定者に選任され、あいさつする西村氏

27年度は「会員拡大」「会員育成」「組織改革」を3本柱とする。まずは会員減少に歯止めをかけるため、会員拡大運動を強力に推進する。

同時に、入会したばかりの会員や経験の浅い会員が活動の意義を理解し、成長を実感できるよう、体系的な育成に力を入れる。

さらに、会員拡大と育成が効果的に機能するよう、時代の変化に合わせて組織そのものを見直す。

西村さんは青年会議所を「青年経済人が成長を通じて培った価値を地域社会へ還元するための学び舎」と位置づける。

総会後、西村さんは、青年会議所を卒業した先輩の中に企業経営者や地方議員、地域活動団体を立ち上げた人などがいることを挙げ、「現役中はもちろん、卒業してからも地域に価値を還元できる。それがこの会の一番の存在意義」と話した。

「自分自身もそういう人間になりたいし、メンバーにもそうなってもらいたい。そのためにも会員拡大と育成に力を入れ、会の存在意義をきちんと理解して活動してもらうことが、次世代につながるきっかけになる」と話している。所信表明全文は次の通り。

理事長立候補者の所信表明

氏名 西村 太佑

加茂青年会議所は創立以来、加茂・田上地域の未来を見据え、幾多の変化を乗り越えながら明るい豊かな社会の実現を目指し、先輩諸氏が力強い運動を展開してこられました。この長い歴史と不断の努力こそが、今日の加茂青年会議所を支えてきた土台であり、私たちが次代へ引き継ぐべき価値です。

現在、(一社)加茂青年会議所は会員数が20名を下回り、入会3年未満の会員が半数以上を占める組織となりました。会員拡大はこれまで以上に喫緊の課題であり、このまま会員数が減少すれば、青年会議所活動の根幹である事業運営や組織力に深刻な影響を及ぼし、本来享受できる学びの機会が失われてしまいます。

また、経験の浅い会員が増えること自体は組織活性化の観点から歓迎すべき側面もありますが、青年会議所活動の意義を十分に理解し、活動できている組織となっているか改めて検証が必要です。私たち自身が「青年会議所は何のために存在するのか」という根源的な問いに向き合う時期に来ているのではないでしょうか。

青年会議所は、修練・奉仕・友情の三信条のもと、青年経済人が成長を通じて培った価値を地域社会へ還元するための学び舎です。その価値は在籍中のみならず、卒業後にこそ真価を発揮します。青年会議所で得られる人脈、学び、挑戦の機会は、20歳から40歳までという限られた時間の中でしか得られない希少な資源であり、自己成長を通じて地域の未来に寄与できる人材へと変化していくための起点です。成長の過程には必ず挑戦が伴い、その挑戦を支える仲間と環境があるからこそ、青年会議所は学び舎としての役割を果たし、存在意義を持つと私は考えます。

近年、日本では災害の多発、物価上昇、エネルギー価格高騰などが個人の生活や企業活動を不安定化させています。地域経済においても若年層の流出、事業承継の停滞、人材不足が深刻化しており、加茂・田上地域も例外ではありません。地域経済の持続可能性は、地域で活動する青年経済人の学びと行動に大きく依存しています。これらの社会課題を少しでも好転させる力を発揮できるのは、まさに私たち青年経済人であり、その集合体である青年会議所が持続可能な組織として機能し続けることが不可欠であると考えます。

まずは、会員減少に歯止めをかけるための会員拡大運動を強力に推進し、組織の未来を担う会員の増強を図ることが必要です。同時に、入会した会員や経験の浅い会員が活動に意義を見出し、成長を実感できるよう、体系的な会員育成に力を注ぐことも重要と捉えています。さらに、会員拡大運動と会員育成の両輪が効果的に機能するように組織改革にも注力する必要があります。会員拡大、会員育成、組織改革の3本柱を中心に置き、(一社)加茂青年会議所の存在意義を高めていきましょう。

私は2017年の入会以来、この学び舎で数多くの経験をさせていただきました。辛い経験も楽しい経験もありましたが、今もなお加茂青年会議所に在籍しているのは、この学び舎が自己成長につながる機会を提供してくれたこと、そして成長の過程で多くの仲間に支えられたことが、この会を楽しいと心から思える理由だからです。

2024年には理事長の職を経験させていただき、今回二度目の挑戦となりますが、この素晴らしい会が今後も持続可能な組織として発展し続けるよう、覚悟をもって職を全うし、先頭に立って行動することをここに誓い、2027年度理事長立候補の所信といたします。

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