首都圏の大学野球の次世代育成と地域交流を図る「第12回次世代育成大学野球サマーリーグ」が6日から10日までの5日間、新潟県三条市の三条パール金属スタジアムを中心に開かれる。開幕前日の5日、三条市役所で「子ども夢チケット(お楽しみ抽選券)」の贈呈式が行われ、主催者や学生企画チームが滝沢亮市長に大会の見どころや新たな取り組みを説明した。
野球を「見る」から「する」へ
子ども夢チケットは、少子化や野球人口の減少が進むなか、地域の子どもにサマーリーグを観戦してもらい、野球への興味や関心を高めようと毎年、プレゼントしている。
野球を「見る」ことから「する」ことにつなげ、中学、高校、大学まで競技を続ける選手の育成と、地域における野球人口の維持、拡大を図る。すでに三条市教育委員会を通じ、市内の小学生と特別支援学校小学部、中学部に約4,000枚を配布している。
9、10の両日午前10時から午後2時まで、三条パール金属スタジアム玄関脇にブースを設け、チケットを持参した子どもを対象に抽選会を行う。景品がなくなり次第終了する。
抽選景品は約500個。メインスポンサーのパール金属(株)が提供するマグカップをはじめ、サマーリーグのエコカップ、参加大学のキーホルダーなどのノベルティーグッズ、大会オリジナルキャラクターのステッカーなどを用意する。
9大学と県内高校が計24試合
サマーリーグは2015年に始まり、ことしで12回目。慶応大学、明治大学、法政大学、立教大学、國學院大学、駒澤大学、筑波大学、拓殖大学、新潟大学などが参加する。駒澤大学はことしから新たに加わり、早稲田大学は参加しない。
県内高校との交流試合も組み、新潟産業大学附属高校、新潟県央工業高校、北越高校、新潟西高校、新潟高校、新発田農業高校、佐渡高校などが大学チームと対戦する。
会場は三条パール金属スタジアム、新潟市白根野球場、見附運動公園野球場に加え、ことし初めて新発田市の五十公野公園野球場を使用する。5日間で計24試合を予定している。
贈呈式には、実行委員長の拓殖大学商学部・松橋崇史教授、企画チームの慶応大学、筑波大学、拓殖大学の学生6人、コラボ商品を製作する三条市立大学のサークル「雛燕」の学生2人、慶大、パール金属の高波久義社長らが出席した。
松橋教授は、「2015年に始まり、三条の夏の大会として大学野球界にも定着してきた。この大会にかかわりたい、出場したいと思って大学に入る学生も増えている」と大会の広がりを喜んだ。
前年は雨で一部の試合や応援企画ができなかったことから、「ことしは天気が良くてよかった。暑いくらいでいいという気持ち」と熱戦に期待した。
学生23人に高校生も加わって運営
大学野球部の学生が運営に深くかかわるのもサマーリーグの特徴。ことしは参加大学を中心とする学生23人が企画チームを組み、試合運営、地域交流、広報、グッズ制作、野球教室などを分担して準備してきた。
さらに、新発田農業高校や新潟県央工業高校などの高校生も、単なるボランティアではなく運営の一員として加わる。大学生と高校生が一緒に大会をつくることで、高校生の学びにもつなげる。
松橋教授は「単なるお手伝いではなく、大学生や高校生が一緒に大会をつくる形にしたい」と期待した。
学生統括を務める慶大野球部マネージャー3年の植田さくらさんは、3回目の参加。ことしの取り組みについて、熊本地震の義援金の募金活動、8日に選手交流会のバーベキューの実施、来場者へのうちわの配布などを紹介した。
ことしはサマーリーグのキャラクターをデザインし、シールも製作した。「できることはすべてやり切った。あとは開催するのを待つだけ。これまでの集大成として頑張りたい」と話した。
慶應と明治が応援合戦、地元高校のチアも参加
大会の見どころのひとつが、9日正午から三条パール金属スタジアムで行われる慶大対明大の「慶明応援合戦」。両大学の応援団がスタンドで応援合戦を繰り広げるほか、地元高校と帝京長岡高校のチアリーディング部も参加し、大学生とのコラボレーションを披露する。
8日には同スタジアムで、大学の垣根を越えた選手交流会としてバーベキューを行う。学生がデザインした大会オリジナルキャラクターも初めて制作。学生制作の大会うちわを来場者や夢チケットの参加者らに配布するほか、各球場で災害復興支援の募金活動にも取り組む。
中学生、高校生を対象にした野球教室や地元の障害者野球チームとの交流、三条のものづくり、食、自然にふれる地域体験も行う。
高波社長は「非常に楽しみにしている。ぜひ皆さんから試合を見に来ていただきたい」と来場に期待した。
三条市立大学がコラボグッズ
例年通り三条市立大学の学生もコラボグッズを制作する。大学の加工機を使い、サマーリーグのロゴを加工した手に取りやすい価格帯の商品を販売する。三条市立大学の学生は「ものづくりの大学なので、ものづくりを通してサマーリーグを盛り上げたい」と話した。
滝沢市長は「毎年開催してもらいありがたい。ことしも熱戦を繰り広げてもらい、学生の皆さんの活躍でサマーリーグ全体を盛り上げてほしい」と期待。「新潟、三条でいい思い出をつくってほしい。暑さには十分気をつけてもらいたい」と呼びかけた。
さらに、ことし秋から三条パール金属スタジアムのバックスクリーンを映像表示設備に全面改修する予定を紹介。来年の大会では大学ごとのオリジナル映像を流すなど、「大学ごとの色を見せるのも面白い。学生のアイデアで最大限に活用してほしい」と求めた。
観戦は高校交流戦が無料。大学同士の試合は育成協力金として1日1,000円を求め、中学生以下は無料。試合開始時刻や会場などは大会公式ウェブサイトで確認できる。試合日程は次の通り。
| 日程 | 試合 開始 |
対戦・行事 | 会場 |
|---|---|---|---|
| 6日(木) | 13:00 | 立教 vs 駒澤 | 三条パール |
| 16:00 | 国大 vs 法政 | 三条パール | |
| 7日(金) | 10:00 | 立教大 vs 国大 | 三条パール |
| 10:00 | 産附 vs 法政 | 白根野球場 | |
| 13:00 | 立教 vs 県央工高 | 三条パール | |
| 13:00 | 拓殖 vs 法政 | 白根野球場 | |
| 16:00 | 筑波 vs 明治 | 三条パール | |
| 16:00 | 慶応 vs 駒澤 | 白根野球場 | |
| 8日(土) | 9:00 | 新大 vs 立教 | 三条パール |
| 9:00 | 筑波 vs 法政 | 白根野球場 | |
| 9:30 | 拓殖 vs 慶応 | 五十公野公園 | |
| 12:00 | 明治 vs 国大 | 三条パール | |
| 12:00 | 筑波 vs 駒澤 | 白根野球場 | |
| 12:30 | 新発田農 vs 慶応 | 五十公野 | |
| 15:00 | 明治 vs 北越高 | 三条パール | |
| 15:00 | 新潟西高 vs 駒澤 | 白根野球場 | |
| 9日(日) | 9:00 | 立教 vs 法政 | 三条パール |
| 9:00 | 新潟高 vs 拓殖 | 白根野球場 | |
| 9:00 | 駒澤 vs 国大 | 見附運動公園 | |
| 12:00 | 慶応 vs 明治 | 三条パール | |
| 12:00 | 筑波 vs 拓殖 | 白根野球場 | |
| 12:00 | 佐渡高 vs 新大 | 見附運動公園 | |
| 10日(月) | 9:00 | 明治 vs 拓殖 | 三条パール |
| 12:00 | 筑波 vs 慶応 | 三条パール |
※時間はすべて予定。繰り上げて開始する場合があります。
※対戦校、開始時間などは変更になる場合があります。
※表記の左側の学校が先攻・三塁側です。
