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なぜ終わる? 三条市元旦マラソン、来年が最後の号砲 半世紀の歴史に幕

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新潟県三条市の新年の風物詩として長く親しまれてきた「三条市元旦マラソン大会」が、次回の2027年1月1日の第22回大会を最後に終了する。安全な大会運営に必要な交通誘導員の確保が困難になったためで、旧三条市時代を含めて56年に及ぶ歴史に幕を下ろす。

今回がラストラン!第22回三条市元旦マラソン大会
今回がラストラン!第22回三条市元旦マラソン大会

滝沢亮三条市長が7日の定例記者会見で発表した。「非常に残念で心苦しい」としたうえで、「歴史ある三条市元旦マラソン大会も、来年1月1日がラストランとなる。大勢の方から参加いただき、一緒に大会を盛り上げていただきたい」と呼びかけた。

ボランティア中心の交通誘導は限界に

終了を決めた最大の理由は、コースの安全を確保する交通誘導員の不足だ。市によると、交差点など誘導員を配置する必要がある場所は約70カ所に上る。

これまでは市職員をはじめ、三条市陸上競技協会やスポーツ関係団体のメンバーなどが運営を支えてきた。以前は高校生を配置したこともあったが、安全面から専門の警備員による交通誘導が必要との認識が強まっていた。

2023年に北海道の自転車ロードレースで死亡事故が発生。交通規制や安全対策を講じる注意義務を怠った疑いで、主催者らが業務上過失致死容疑で書類送検された。この事故を契機に大会運営に一層厳格な安全確保が求められるようになったことも、運営方法を見直す背景のひとつとなった。

一方、元日は商業施設の初売りなどで警備需要が高く、警備員の確保が難しい。最後となる次回大会では、複数の警備会社に依頼して約10人を確保し、主要交差点に配置する。しかし、約70カ所すべてを専門の警備員でまかなうことは困難という。

ことしの三条市元旦マラソン大会
ことしの三条市元旦マラソン大会

陸上競技関係者の高齢化や、元日に市職員を動員する負担も重なり、ボランティアを中心とした運営では安全確保が難しいと判断した。

開催日を元日以外に変更する案も検討したが、通常の日は元日より交通量が多く、市街地を走る現在のコースではさらに多くの警備員が必要になる。このため、日程を変更して大会を存続させる見通しも立たない。

「一年の計は元旦にあり」で1972年に始まる

元旦マラソンは1972年(昭和47)、「走ること・歩くことは体力づくりの基本」「一年の計は元旦にあり」を掲げ、旧三条市で始まった。

2005年に旧三条市、栄町、下田村が合併して現在の三条市が誕生したことに伴い、大会回数を改め、翌2006年元日に「第1回三条市元旦マラソン大会」として再出発した。最後となる2027年大会が、現在の三条市になってから22回目となる。

2009年にランナーズチップを導入してから参加者が急増。ことしは1,608人が応募し、荒天もあって、このうち1,239人が参加した。仮装の部やファミリー向け種目の拡充に加え、事前申込制度の定着やネットエントリーの普及などによって、市外や県外からも参加しやすくなった。

ことしの三条市元旦マラソン大会
ことしの三条市元旦マラソン大会

県内では、ほかの地域でも元旦マラソンが行われている。県央地域では加茂市、このほか村上市、五泉市、阿賀野市、新潟市西区、新潟市南区、魚沼市などで開催されている。

市民駅伝に個人参加の「フリーの部」

市は元旦マラソンの終了後も、市民がランニング大会に参加できる機会を確保するため、毎年10月に開いている市民駅伝競走大会に、個人で申し込める「フリーの部」を新設する。個人の申込者を抽選で組み合わせてチームを編成する。

市民駅伝は、2027年夏に予定されている国道289号八十里越の開通に向けて機運を高めるため、ことしから「八十里越ヴィレッジ駅伝2026」に名称を変更する。ただ、市街地を走る元旦マラソンに代わる新たな個人マラソン大会を開く予定はない。

最後の大会は書道パフォーマンスで盛り上げ

最後となる「第22回三条市元旦マラソン大会」は、2027年1月1日に「たいぶん」を発着点に開く。3キロ、5キロ、10キロ、歩け歩け3キロのほか、2027メートルの「KIZUNA(きずな)2027」と「親子でチャレンジ2027」を行う。居住地を問わず誰でも参加でき、参加費は無料。

開会式の総合司会は、三条市下田地域出身のよしもと新潟県住みます芸人で、三条市ふるさとPR大使見習いの関田将人さんが務める。関田さんが出場者にインタビューするほか、三条高校書道部が書道パフォーマンスを披露し、ラストランに花を添える。

申し込みは例年より早い8月10日から11月1日まで。市ホームページから申込書をダウンロードし、「たいぶん」、栄体育館、下田体育館のいずれかへ持参するか、電子申請システムで申し込む。当日の申し込みは受け付けない。

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