新潟県三条市と福島県只見町を結ぶ国道289号八十里越の来年夏の暫定開通を前に、八十里越区間を象徴する4つの橋とトンネルの名称募集で採用された応募者の表彰式が27日、スポーツセンターはやぶさ(新潟県三条市北五百川)で行われた。採用名称の応募者から抽選で選ばれた賞金授与者に、表彰状と賞金10万円が贈られた。
4構造物の名称に全国から3,720点
名称が決まったのは、2号橋梁の「馬追沢橋(まごいざわはし)」、5号橋梁の「八十里越天空大橋」、8号トンネルの「丸倉トンネル」、9号トンネルの「八十里越トンネル」の4構造物。国道289号八十里越地点開発促進期成同盟会が昨年10月14日から11月14日まで募集した。
全国から3,720点の応募があり、うち応募要件を満たした3,532点を対象に審査してことし3月12日に名称を決定。表彰式は、同日開かれた「八十里越バンジーフェス」に合わせて行われた。
名付け親に決まったのは、「馬追沢橋」が三条市田島の高橋明さん(66)、「八十里越天空大橋」が三条市の齋藤一美さん(28)、「丸倉トンネル」が福島県只見町の渡部悠希さん(15)、「八十里越トンネル」が神奈川県横須賀市の山口則彦さん。山口さんは欠席し、ほか3人が出席した。
滝沢市長「名前とともに育てていきたい」
主催の同盟会会長の滝沢亮三条市長は、「本当に素晴らしい名称を選ぶことができた」と感謝。「橋、トンネルの名前は末永く使われる。皆さんと一緒に大切に愛し、いい橋だな、いいトンネルだなと名前とともに育てていきたい。開通まであと1年、表彰式が八十里越開通へ向けてさらに機運を高め、新潟県側と福島県側の絆がさらに深まることを願う」と述べた。
副会長の渡部勇夫只見町長は、「ここに至るまでには100年以上の先人の思いや苦労、汗がいっぱいこもっている」と強調。「この後100年、150年と道路を大切に使いながら、みんなが幸せにならなければならない。地域振興、医療、物流などさまざまな役割を持つ道路。名付け親の皆さんには、市民、町民への思いを込めた素晴らしい名前をつけていただいた」とたたえた。
「馬追沢橋」の高橋さん「歴史の1ページとなることに身に余る喜び」
「馬追沢橋」の名付け親の高橋さんは、約30年前に八十里越を歩いた思い出を語り、「名前とともに自分も現地の歴史の1ページとなることに、身に余る喜びを感じる」と感激。「できるだけ早く通行できる日を待ちたい。八十里越、さらに国道289号全線が世代を超えて利用され、愛され続けることを望んでいる」と話した。
「八十里越天空大橋」の齋藤さん「空まで届きそうな高くて大きい橋」とイメージ
「八十里越天空大橋」の名付け親の齋藤さんは美容師。「歴史のある峠道の八十里越という名前と、空まで届きそうな高くて大きい橋と思ってこの名前を考えた。わたしだけでなく家族みんなで考えた名前。皆さまにも親しみをもってもらえたらありがたい」と思いを語った。
「丸倉トンネル」の渡部さん「ずっと使われると思うとうれしい」
「丸倉トンネル」を名付けた渡部さんは、只見町在住で会津学鳳高1年。父親が八十里越に関わる仕事をしている縁で応募した。名称は8号トンネルの近くに旧道があり、そこにある丸倉橋にちなんだ。
「自分がつけた名前が来年から使われ、これからもずっと使われると思うと、とてもうれしい」と話し、取り組んでいる陸上で使う腕時計を賞金で買いたいと喜んだ。
