令和8年度三条市青少年健全育成市民大会が12日、三条市中央公民館で開かれた。約150人が出席して「あなたを 君を 自分を 僕を 私を もっと大切にしようよ」をテーマに、家庭、学校、地域、関係機関が連携し、青少年の健やかな成長を支えていくことを確認した。
大会は、三条市青少年育成市民会議、三条地区保護司会、三条市自治会長協議会、三条市PTA連合会、三条市青少年指導委員会が主催、三条市教育委員会が共催した。
7月は「青少年の被害・非行防止全国強調月間」と「社会を明るくする運動」の強調月間、再犯防止啓発月間。犯罪や非行の防止、罪を犯した人の立ち直りへの理解を広げる取り組みが全国で展開されている。
三条市でも毎年、青少年健全育成市民大会が開かれている。開会にあたり、三条地区保護司会の五十嵐章雄会長は、保護司の役割について、罪を犯した人の立ち直りを支えることと犯罪を予防することの2つを挙げた。
市職員による黄色い羽根の着用や市役所庁舎の黄色いライトアップなど、市内で進めている啓発活動を紹介し、更生保護ボランティアへの理解と協力を求めた。
出席者全員で三条市民憲章を唱和し、主催者を代表して三条市青少年育成市民会議の韮澤正和会長があいさつした。
韮澤会長は大会テーマについて、「どのような環境にあっても、まず自分自身を大切にし、家族や友人、地域の人たちなど周りの人も大切にしてほしいという願いを込めた」と説明。一人ひとりが自分の存在と人とのつながりを大切にすることが、希望をもって成長し、未来を切り開く力になるとした。
一方で、青少年が抱える課題には大人が要因として関わっている場合もあると指摘。「子どもは大人を映す鏡。大人が変われば子どもも変わる」と述べ、地域、学校、家庭、関係機関が力を合わせ、子どもたちが健やかに成長できる環境をつくる必要性を訴えた。
来賓の滝沢亮三条市長は、市が進める教育、保育環境の見直しにふれた。2028年4月に下田地域の5小学校を統合して飯田小学校の校舎を活用することや、2029年4月に県立新潟県央工業高校と三条商業高校が統合される計画、公立保育所の将来像を検討する「三条市未来の保育所検討委員会」の設置を紹介した。
少子化を背景とした統合や見直しについて、「合理化や縮小のための後ろ向きな話ではない」と強調。「どうすれば子どもたちが健やかな環境で育ち、学ぶことができるのかを考える機会。少子化はピンチかもしれないが、チャンスでもある」と述べ、より良い教育、成長環境を築くため、市民とともに前向きに議論したいと協力を求めた。
野崎久雄三条市議会議長は、国語の教科書に掲載されていた作品「虹の足」を引き合いに、身近にある幸せについて話した。青少年育成に携わる人たちの活動を「子どもたちの心に虹をつくる活動」と表現し、「三条市の子どもたちのために多くの虹をつくり、温かい心で満たしてほしい」と期待した。
式典後は、俳優で歌手の菅田将暉さん、歌手のこっちのけんとさん、俳優の菅生新樹さんの母で、子育て講演家の(一社)ルン・レルチア代表理事の菅生好身(すごう・よしみ)さんが「菅生家流 笑いだらけの子育て、自分育て、時々夫育て」と題して講演した。
最後に三条市青少年指導委員会の西沢信一会長が大会宣言、三条市立下田中学校生徒会副会長の山倉誉さんが青少年からの宣言を行った。大会宣言は、いじめ、虐待、引きこもり、貧困のほか、SNSを通じて犯罪や薬物などの有害情報にふれる危険性を課題に挙げた。
そのうえで、温かい声掛けと見守りによる安心できる地域づくり、犯罪の危険を回避する力を身につけるための働き掛け、家庭、学校、地域、関係機関の連携、青少年が社会に主体的に参加できる活動の場の提供を誓った。
青少年からの宣言では、地域とともに成長すること、周囲への思いやりと感謝を忘れず支え合うこと、善悪を見定めて正しく行動すること、夢に向かって挑戦し続けることを宣言して閉会した。
また、司会は三条高校生徒会の3人が務め、看板と演題は三条東高校書道部が制作した。
