新潟県見附市の夏の風物詩「見附まつり花火大会」が、ことし大きな節目を迎える。7月19日に開催される第58回見附まつり花火大会をもって、市民の森を打ち上げ会場、見附運動公園多目的グラウンドを観覧会場とする現在の開催形態は最後となり、来年は別会場で開催される予定だ。
長年親しまれた会場に一区切り
見附まつり実行委員会は、ことしの花火大会は従来どおり、市民の森を打ち上げ場所、見附運動公園多目的グラウンドを観覧会場として実施する一方、この開催方式を「ひと区切り」とする方針を決定した。
協賛募集のちらしでも、見附運動公園から見上げる花火、フェニックス見附の打ち上げはことしが最後になり、来年は別会場での打ち上げを予定すると明記し、市民や協賛企業に周知してきた。
物価高騰で運営費が大幅増加
開催形態の見直しの背景には、近年の急激な物価高騰がある。
花火に使用する火薬や材料費の上昇に加え、駐車場の警備や交通誘導、無料シャトルバスの運行、観覧会場の設営など運営経費も軒並み増加。昨年はシャトルバスを削減するなど経費圧縮に努めた。
しかし今後も費用増加は避けられず、これまでと同じ規模での開催継続が難しくなっているという。
クマ出没リスクも課題
もうひとつの大きな課題がクマ対策。全国的にクマによる被害が相次ぎ、市内でも目撃情報が報告されていることから、昨年は担当職員が会場内に常駐してパトロールを行っている。
大会直前や当日にクマの出没情報があれば、中止を判断せざるを得ない可能性もあり、運営上のリスクとなっている。
観音山で試験打ち上げも実施
実行委員会花火部会では、打ち上げ場所の変更を含めて検討を重ねてきた。昨年12月には、かつて花火を打ち上げていた観音山で試験的に数発を打ち上げ、安全対策や花火の見え方、音の響き方などを検証した。
ことし1月には、観音山を打ち上げ場所とする案を実行委員会に示したが、「見附運動公園での開催が望ましい」、「市民への十分な周知が必要」といった意見が出され承認には至らず、再協議となった。
その後、花火部会での協議や書面決議を経て、ことしは従来会場で開催し、来年から新たな形へ移行する方針がまとまった。
約4,000発の花火で締めくくる
ことしの花火大会は7月19日午後7時30分から見附運動公園多目的グラウンド特設会場で開催予定。約4,000発を打ち上げる。
家族や仲間への思いを込める「メッセージ花火」、子どもたちがデザインしたオリジナル5号玉、市民花火「フェニックス見附“輝き”」、特大スターマインなどを打ち上げる。
打ち上げ場所と観覧席が近く、迫力ある花火を間近で楽しめる現在のスタイルは、ことしが見納めとなる。
見附まつりは7月19日の花火大会を皮切りに、24日の民踊流し、25日の樽はやし大会、26日の子ども相撲大会などを予定。「時代に寄り添いながら、伝統とにぎわいを未来へつなぐ『まつり』」をテーマに開催される。
