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「越後の凧合戦習俗」の先陣切って白根大凧合戦が開戦 8日まで5日間にわたり300年の伝統の空中戦

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新潟県指定無形民俗文化財「越後の凧合戦習俗」のひとつである白根大凧合戦が4日、「新潟三大凧合戦」の先陣を切って新潟市南区で開戦した。このあと6、7日の三条凧(いか)合戦、6日から8日まで3日間の見附今町・長岡中之島大凧合戦と続き、初夏の空に凧が舞う。

白根大凧合戦が開戦
白根大凧合戦が開戦

白根大凧合戦は、畳24畳分にもなる大凧を中ノ口川の両岸から揚げ、空中で絡ませて川に落とす。綱を引き合って相手の凧綱を切る勇壮な合戦。各組に代々、伝わる絵柄の大凧が使われ、期間中は約300枚の大凧が合戦に登場する。

由来は江戸時代中ごろにさかのぼる。中ノ口川の堤防改修工事の完成を祝って白根側が揚げた凧が対岸の西白根に落ち、家屋や農作物を荒らしたことに怒った西白根側が対抗して凧を揚げたのが始まりと伝わる。

以来、相手側に向かって揚がるように工夫を重ね、現在の合戦へと受け継がれてきた。ことしも8日まで5日間にわたり300年を超える伝統の大凧が初夏の空を舞い、合戦を繰り広げる。

市中パレード

初日は午後から小学生らが凧を持って本町通りを中心に市中パレードを行い、「越後南区大凧のまち」の踊りのパフォーマンスを披露した。引き続き開戦式が行われ、前年度優勝組が優勝旗や優勝杯を返還した。

主催する白根凧合戦協会の藤島茂樹会長は「300年の伝統を受け継ぐ白根大凧合戦を盛大に開催できることを大変うれしく思う」とあいさつ。各組が昨年暮れから約半年をかけて凧づくりに取り組んできたことにふれ、「白根ならではの熱気と迫力が伝わればいい。世代を超えて末永く受け継がれることを祈っている」と述べた。

白根凧合戦協会の藤島会長
白根凧合戦協会の藤島会長

新潟市長の中原八一市長は佐久間なおみ副市長が代読であいさつ。ことしはASPAC新潟大会や東京ガールズコレクション、世界一都市ネットワーク市長会議など国内外から注目される行事が相次ぐことから、「白根大凧合戦をはじめ、本市の魅力を積極的に発信していく」とした。

花角知事
花角知事

来賓の花角英世知事は、白根大凧合戦は三条凧合戦、今町・中之島大凧合戦とともに「越後の凧合戦習俗」として県指定無形民俗文化財に指定されている新潟県を代表する伝統行事と紹介。「毎年、大勢の人が勇壮な凧合戦を見たいと訪れる重要な観光資源でもある。参加する人も見る人もともに楽しめる行事。ことしも大いに盛り上がる5日間になることを祈念する」と祝った。

前年度大凧優勝の役者組による選手宣誓では、「300年の伝統の重さを感じながら、仲間との絆を力に全力で凧合戦に挑む」と力強く宣誓。開戦式の最後には、審判長が上げ手と観客に向けてけがや事故の防止、糸の出し過ぎへの注意を呼びかけた。

大凧を広げて記念写真を撮る
大凧を広げて記念写真を撮る

午後2時に開戦となったが、台風6号の吹き返しの風もあるのか、中ノ口川を下流から上流に向かって吹く北風(しもかぜ)ではなく、川を横切るように東寄りの風がそれも強く吹き、凧を揚げられず、風が収まるのを待った。

その時間を利用して大凧を広げて記念写真を撮る組もあった。本町通りには夜店も並び、祭り気分が高まっていた。6日は北風リバーフェスタ7日はお祭り広場などの関連イベントも行われるほか、ライブ配信、スタンプラリー、ARフォトスポットなども用意され、白根のまちは5日間、凧一色に染まる。

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