新潟県加茂市は1日、加茂地域消防本部と連携して妊婦の救急搬送を迅速化する「加茂市安心出産サポート119(妊婦情報事前登録システム)」をスタートした。妊婦の名前や住所、出産予定の医療機関などをあらかじめ登録しておき、陣痛や破水などの緊急時に119番通報したときに、消防が登録情報を確認して速やかな搬送につなげる。
対象は加茂市に住所がある妊婦と、加茂市に里帰り出産する妊婦のうち、登録を希望する人。希望者は「加茂市安心出産サポート119届出書」を市こども未来課に提出する。市が登録情報を加茂地域消防本部と共有し、緊急時に活用する。
利用するのは、急な陣痛の繰り返しや破水など出産の兆候が始まり、医療機関へ行く手段がない場合。原則として出産予定の医療機関に連絡し、医師や助産師、看護師から救急搬送の指示を受けて119番通報する。
激しい腹痛や大量出血など明らかな異常がある場合は、医師の指示を待たず119番通報する。搬送先は原則として登録した出産予定医療機関だが、妊婦の状態によって変更される場合がある。
市こども未来課によると、周囲に頼れる人がいないなかで陣痛が始まり、妊婦自身が車を運転して病院へ向かった事例があった。「誰もいないので不安」といった声もある。
緊急時には妊婦が動揺して住所やかかりつけ医などを正確に伝えることが難しく、搬送先の選定に時間がかかることもある。情報を事前登録しておくことで119番通報から病院到着までの時間短縮を図るとともに、妊婦が自ら車を運転して病院へ向かう危険を防ぎ、母子の安全確保につなげたい考えだ。
母子健康手帳の交付時にも制度を周知し、希望者から順に登録を受け付ける。問い合わせ、届出書の提出はこども未来課(こども家庭センター)、電話0256-52-0080(内線153、154)。
