三条市立旭小学校(大井英揮校長)で11日、クラブ活動の一環として、4年生から6年生までの児童が浴衣の着付けに挑戦した。講師は地元の着物着付け師、鈴木道子さん(69)。児童は自分で浴衣を羽織り、腰ひもを結び、帯を締めて一足早く夏祭り気分を味わった。
参加したのは希望した4、5、6年生の8人。1日限りの浴衣着付けのクラブ活動で、8人の児童が参加した。
鈴木さんは、茶道クラブで児童に浴衣を着せたことはあったが、児童自身が着付けを学ぶ形での指導は初めてだった。
授業では、まず浴衣のえりの端をそろえて持ち、背中の中心を確認するところから始めた。鈴木さんは「後ろに目がないので、背中心を確認する」と説明し、児童にひとつひとつ動作を確かめさせながら進めた。
浴衣の丈はくるぶしの位置で決め、腰ひもを締め、おはしょりを整えた。男女の浴衣の仕立ての違いや、身八つ口、腰ひも、伊達締めなどの名称も交えながら、児童は実際に手を動かして学んだ。
限られた時間のなかで、帯結びまですべてを自分で仕上げるのは難しかったが、鈴木さんが手助けしながら、作り帯や兵児帯(へこおび)も使って次々に完成。児童は鏡の前で自分の姿を確認し、「かわいい」、「このまま帰りたい」と声を弾ませた。
6年生の児童は「家でお祭りの時に親に着せてもらったことはあるけど、自分で着るのは初めて。難しかったけど、最後までちゃんと着られてよかった。このまま帰ります」と笑顔。4年生の児童は「着るところが楽しかった。リボンを付けるところが楽しかった」と話した。
鈴木さんは当初、「小学生が自分で浴衣を着るのは難しいのでは」と思っていた。しかし、約40分のクラブ活動の時間で児童が着付けに取り組む姿に「みんなちゃんと立派にやっていて、すごいと思った」と感心していた。
参加した児童のほとんどが自分の浴衣を持ってきており、鈴木さんは「持っている子が多くてびっくり。地元の祭りなどで着る機会があるのかもしれない」と話した。
最後に鈴木さんは「きょうここまで自分で着られたことを、お母さんに自慢できると思う。何度もやるともっと上手になる」と児童に声をかけた。
浴衣姿になった児童は記念撮影し、浴衣の上にランドセルを下げて下校する児童もいた。
