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燕市のご当地かるた「つばめっ子かるた」お披露目会、原画・原書展示会会場で原画を描いた絵本作家の黒井健さんによるギャラリートーク

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燕市が新潟市出身の絵本作家、黒井健さん(64)に絵札の原画を描いてもらい、地元燕市の書家、長谷川白楊さん(72)に読み札の文字を書いてもらったご当地かるた「つばめっ子かるた」が完成。21日、そのお披露目会が開かれ、午前の燕市立西燕保育園でのかるた大会に続き、午後から燕市文化会館で原画・原書展示会の開幕とあわせて黒井さんのギャラリートークが行われた。 

 21日行われた「つばめっ子かるた」お披露目会のギャラリートーク
21日行われた「つばめっ子かるた」お披露目会のギャラリートーク

「つばめっ子かるた」は、44枚のかるたの読み句を公募。530点の応募があり、燕市合併5周年でスタートした「燕はひとつプロジェクト」が選定、修正を加えたあと、読み句にあわせて黒井さんに絵札の原画を描いてもらい、長谷川さんに読み札の文字を書いてもらった。黒井さんは昨年9月に3日間、市の担当者とともに燕市に取材をし、44枚のうち30カ所以上を回り、自分の目で確かめた。

原画を描いた絵本作家、黒井健さん
原画を描いた絵本作家、黒井健さん
読み札を書いた地元燕市の書家、長谷川白楊さん
読み札を書いた地元燕市の書家、長谷川白楊さん

ギャラリートークは原画を展示した展示ホールで行われ、30人余りが来場。制作に当たった黒井さんと長谷川さんに鈴木力市長から感謝状も贈った。

 夕陽あび 歴史を見せる 配水塔  ねり歩く 萬燈ゆれる 戸隠祭礼
夕陽あび 歴史を見せる 配水塔 ねり歩く 萬燈ゆれる 戸隠祭礼

黒井さんは、「燕」の文字に子どものころから記憶があると話した。1999年に前線廃止になった新潟電鉄の新潟ー燕間で、車体が緑と黄に塗り分けられた通称「かぼちゃ電車」が走っていた。新潟市に住んでいた黒井さんが母の実家のある旧白根市へ「初めてひとり旅をしたのが、かぼちゃ電車でした。燕行きって、それに乗るんだよって。“燕”という複雑な字も良く覚えてます」。

かるたの原画を描いたことはあるが、ご当地かるたは初めて。戸惑いもあり、「途中で何度も後悔」したが、最終的には「本当に楽しい、苦しい仕事をさせていただいて感謝しております」。

 長善館 心受け継ぐ つばめっ子  文句なし 食べておいしい 燕ラーメン
長善館 心受け継ぐ つばめっ子 文句なし 食べておいしい 燕ラーメン

絵札のモチーフは、燕地区の洋食器や配水塔、吉田地区の天満宮や下中野の神楽、分水地区の国上山やおいらん、人では人間国宝の玉川宣夫さんや、亀倉雄策、横山操、鈴木文台、良寛。ほかにも背脂ラーメン、夏祭り、ブランド米の飛燕舞、鎚起銅器など風景や人、物、名物、伝統、歴史など、燕市にゆかりのものを幅広く網羅している。

それらを1点ずつプロジェクターで映しながら、取材中のエピソードや作画の工夫などを話した。国上山が夕焼けでシルエットになる作品は、国上山とその上の夕日がいい角度に見える位置まで急いで移動してポイントを見つけた。肖像画は描いたことがないので似顔絵の描き方を勉強。鈴木文台の肖像画の出来栄えには自身も気に入った。

千願堂 吊り橋渡れば 五合庵 去りゆきし かぼちゃ電車を なつかしむ
千願堂 吊り橋渡れば 五合庵 去りゆきし かぼちゃ電車を なつかしむ

信濃川がはん濫した横田切れや米納津隕石の落下はそれぞれ碑があるものの、それを描いただけでは作品にならないので、当時のようすを想像して線画で描き、その手前に線画ではない碑を描くことで画面に今昔を同居させながら時間の違いを表現する工夫を凝らした。

天神講でタイの粉菓子を描いた作品で、黒井さんは子どものころを思い出した。「父が本物のタイが変えないから、正月に粉菓子のタイを買ってくる。うまいとは思えませんが、それがうれしくて楽しかった」。

原画・原書展示会で黒井さんが描いた原画44点を展示
原画・原書展示会で黒井さんが描いた原画44点を展示

また、燕市での取材で背脂ラーメンと出会った。元々、黒井さんが好きなラーメンは細麺。太めんはうまくないだろうと思っていたが、燕市を訪れるたびにラーメン店に足を運び、これまでに4軒を回り、この日の昼食は初めてカレーラーメンを味わい、「うまかったですね」と大満足。「見かけた人はラーメンをごちそうしてください」と笑わせていた。

完成したかるたを展示 完成したかるたを展示

原画は、はがき2枚ていどの用紙に描いたもので、かるたは271×250ミリの大型を100セット、84×65ミリのふつうサイズを5,000セット作成し、市内すべての保育園や幼稚園に配布するほか、ふつうサイズの方は6月ころに1セット1,000円で一般販売も行う。

原画・原書展示会は23日までで、22日は午前10時から午後4時まで、23日は午後2時まで。入場無料。読み札の字句は次の通り。

あ 暴れ川 みんな泣かせた横田切れ
い いつ見ても 優美な姿 弥彦山
う 梅一輪 お菓子も添える 天神講
え 縁日の 人波つづく 天満宮
お 大空へ はばたけ高く つばめっ子
か 蒲原の 田畑を守る 大河津分水
き 強度の誉れ 人間国宝 玉川宣夫
く クッキング 使うお鍋は 燕産
け 元気よく くぐる赤門 樋口家の門
こ 米どころ 中ノ口川 水ゆたか
さ 去りゆきし かぼちゃ電車を なつかしむ
し 白藤の 香り豊かに 三百余年
せ 千願堂 吊り橋渡れば 五合庵
そ 荘厳な 越後最古の 国上寺
た たけのこが 乙子の宮に にょきにょきと
ち 長善館 心受け継ぐ つばめっ子
つ 燕市の 世界にほこる 洋食器
て てまりの湯 心と体 ぽっかぽか
と 東京五輪 ポスター描いた 亀倉雄策
な 夏祭り おみこしパレード たのしいな
に 日本一 長さをほこる 信濃川
ぬ 抜きんでた 技術学べる 産業史料館
ね ねり歩く 萬燈ゆれる 戸隠祭礼
の のびのびと 走りまわろう ふれあい広場
は 春の日や 良寛さまと 手まりつく
ひ 飛燕舞 燕で穫れた うまい米
ふ ふるさとの 彩り描く 横山操
へ 平成の 大合併で 燕はひとつ
ほ 奉祝の神楽は 吉田の下中野
ま また明日 夕焼け空の 国上山
み 見るからに こわい顔して 酒呑童子
む 昔も今も 水害防ぐ 可動堰
め 名人の 技術が光る 燕の煙管
も 文句なし 食べておいしい 燕ラーメン
や 山宮翁 しのぶ桜の 並木道
ゆ 夕陽あび 歴史を見せる 配水塔
よ 米納津の 隕石からの 贈りもの
ら らんまんの 桜の堤 おいらん道中
り 良寛さまの 暮らしを語る 五合庵
る ルールを学び 楽しく遊ぶ 交通公園
れ 連綿と 匠がつなぐ 鎚起銅器
ろ ローカル線 越後・弥彦が 出逢うまち
わ わが町の 研磨ピカ一 世界一

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