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「ー書創ー綺羅」第8回書展 19日から三条東公民館で 64人が出品、最終日は中村暢子さんが席上揮毫 願いごとを短冊に書いて飾る七夕ワークショップも

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かな書道で活躍する新潟県三条市の書家、中村暢子(なかむら・のぶこ)さん(57)が主宰する書道団体「ー書創ー綺羅(きら)」は、6月19日(金)から21日(日)までの3日間、地元の三条東公民館(三条市興野1)で社中展「第8回ー書創ー綺羅 書展」を開く。中村さんを含む64人が出品し、入場無料。

「第8回ー書創ー綺羅 書展」の展示作業
「第8回ー書創ー綺羅 書展」の展示作業

開場は午前10時から午後5時まで、最終日の21日は午後3時半まで。2年に1度の発表の場で、今回は中村さんの作品2点を含め、教室に通う出品者が日ごろのけいこの成果を披露する。

新潟教室から初出品も 高校生から89歳まで幅広く

出品者は三条市内を中心に、長岡市や新潟市の教室に通う人たちも加わる。とくに今回は、新潟市の教室から初めて展覧会に出品する人が増えたのが特徴。習い始めて半年から1年ほどの人も出品し、年齢も高校生から89歳までと幅広い。

中村さんは「初めての人や習って1年ぐらいの人も多いが、みんなよく書いた。相変わらず派手で華やかな社中」と話す。

「第8回ー書創ー綺羅 書展」の展示作業
「第8回ー書創ー綺羅 書展」の展示作業

仮名を中心に、和歌や古典、近現代の歌などを題材にした作品が並ぶ。出品者それぞれの作品にはコメントも添えられ、作品そのものだけでなく、書いた人の思いや人となりにもふれながら鑑賞できるのも特徴だ。

中村さんは「書道がわからない人でも、字を読むという感覚だけでなく、きれいだな、景色がいいな、清々しいな、かっこいいなと感じてもらえれば。コメントと合わせて、こんなことを思いながら書いているんだと見てもらえたら」と来場を呼びかける。

滝沢三条市長も生徒として出品「今回はあえて深い意味のないものに」

中村さんの指導を受けて5年ほどになる滝沢亮三条市長は毎回、出品している。ことしは酒にまつわる唐の詩人・李白の連作詩「月下独酌」其二の末尾にある「但得酔中趣 勿為醒者伝」を書いて出品した。

「第8回ー書創ー綺羅 書展」の展示作業
滝沢市長とことしの作品

酔っているときの楽しさは、酒を飲む人がわかっていればよく、それをしらふの人に語るのは野暮だというような意味だという。

滝沢市長は「これまでは割と意味のある言葉を選んできたが、今回は本当に深い意味のないものにあえてした」と笑う。出来栄えについては「中村先生の指導のおかげで、こうやってまた落款(らっかん)を押すところまで来るとよくなった。自分のなかでは及第点かなと思う」と話し、「素晴らしい作品ばかりなので、ぜひ会場にお越しいただければ」と来場を呼びかけた。

中村さんは「漂揺」と「ゆらぎ」の2点を出品する。「漂揺」はことし1月に開かれた兵庫県に本部を置く書道香瓔会(こうようかい)の第44回選抜香瓔120人展に出品した作品。歌人、柳原白蓮(1885-1967)の歌3首を書いた。

中村暢子さん
中村さんの作品「漂揺」
中村さんの作品「ゆらぎ」
中村さんの作品「ゆらぎ」

「ゆらぎ」は幅285×3300ミリの巻子(かんす)に和泉式部日記を書いた。昨年の日展に出品した作品だ。

ギャラリートーク、ワークショップ、最終日は席上揮毫も

会期中は関連企画も行う。19日、20日はいずれも午後2時から1時間ほど、ギャラリートークを開き、中村さんが作品解説を中心に来場者とともに書について語る。

21日午後1時半からは席上揮毫(せきじょうきごう)を行う。「作品ってどんなふうに書いているの?」という声に応え、会場内で中村さんが書き上げる。

中村暢子さん
中村さん

2×8尺の画仙紙に調和体で万葉集から七夕の歌など2点を制作。中村さんの三条市で席上揮毫を披露するのは、2014年に三条市若手芸術家支援事業「中村暢子書展ー高みへ…新たなる挑戦ー」で披露して以来、12年ぶりになる

ワークショップは「星に願いを」。185×150ミリの大きな紙3枚それぞれに生徒が墨で竹を描いた。用意した短冊に来場者から自由に願いごとや好きな言葉を書いて竹の絵に張ってもらおうという趣向だ。

もちろん七夕にちなんだ企画。これをやりたくて毎年、春に開いてきたこの書展を初夏にずらし、七夕の時期に合わせた。

短冊に願いごとを書いて写真奥の竹の絵に張ってもらう七夕企画
短冊に願いごとを書いて写真奥の竹の絵に張ってもらう七夕企画

生徒が短冊の書き方もアドバイスしてくれる。中村さんは「願いごとでも好きな言葉でもいい。気軽に筆を持って楽しんでほしい」と話す。

中村さんは日展入選や読売書法展読売新聞社賞などの実績がある。日展会友で書道香瓔会理事、読売書法会理事、新潟県書道協会常務理事、新潟県展委員、三条美術協会副理事長なども務め、ことしは三条市展運営委員会の運営委員長にも就いている。

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