真宗大谷派三条別院(新潟県三条市本町2)で20日(土)、21日(日)の2日間、毎年恒例の「御坊市(ごぼういち)」が開かれる。クラフト、手芸、雑貨、飲食、キッチンカー、ワークショップなど県内外から人気の78店が集まり、2日間とも午前10時から午後4時まで、入場無料。
お寺が開く、お寺で開く、出張店市
御坊市は、三条の地で「ごぼさま」と呼ばれて親しまれてきた三条別院を会場にした年に一度のマーケット。かつて交流の場でもあった寺を、昔のように人と人がふれ合える場にしようと始まった。
各店が本当に気に入っている「私のすきなもの」を持ち寄るのがコンセプトで、「お寺が開く、お寺で開く、出張店市」を掲げる。
ことしは物品販売、飲食販売、キッチンカー、ワークショップなどが本堂や境内に並ぶ。本堂、旧御堂、境内、駐車場側などに出店が配置され、三条別院全体を使ったにぎわいになる。
新企画「御本市」 本堂で本を通じた交流
ことしの新企画は「御本市」。寺院関係者や出店者が、ふだん読んでいる本、誰かに読んでほしい本などを持ち寄り、本堂内で販売する。古本市のような形で、価格は1冊200円から。
実行委員長の村山尚秀さん=新潟市北区松浜・浄音恩寺副住職=は「お寺さんがふだん読んでいる本はどんな本か、出店者さんがどんな人に読んでほしいと思っている本か。そういうものを本堂内でさせていただこうかなと」と話す。
読経や香袋づくり、寺院ツアーも
マルシェだけでなく、寺を会場にする意味を感じてもらう企画も行う。僧りょによる読経の時間を設けるほか、三条別院イベントとしてお坊さんと香袋づくり(800円)、御坊市こども探検隊、僧りょのお話、三条別院七不思議ツアー、子ども用品チャリティ販売会、お楽しみ出店などもある。
来場者には、買い物の前に本尊に向かってお参りするよう呼びかけている。買い物や食事を楽しみながら、寺の空気や仏教にふれることができるのも御坊市ならではだ。
近年は2日間で約3,000人
御坊市は2012年に始まり、コロナ禍は多い年で約7,000人が来場したこともあった。近年は2日間で約3,000人前後が訪れ、落ち着いた規模で定着している。
村山さんは「出店者さんからは、客層がいいと言ってもらっている。その店を目がけて来てくれて、それ以外にも好きな店を見つけて、遊びに来てくれる。お寺にまず来てもらえることが、ぼくらとしては、いちばんありがたい」と話している。
会場内に一般来場者用の駐車場はないため、近隣の有料駐車場や公共交通機関の利用を呼びかけている。公式サイトでも、車の場合は三条別院の敷地内に駐車できないため近隣の有料パーキングなどを利用するよう案内している。
