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焦がして描く木の表情 三条市のウッドバーニング作家・山田貴広さんが御坊市に出店 火と木に魅せられて

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新潟県三条市で木を焦がして絵を描く「ウッドバーニング」の作品づくりに取り組む山田貴広さん(41)=新潟県三条市=は、20日、21日の2日間、真宗大谷派三条別院(三条市本町2)で開かれている御坊市に出店している。会社員として働くかたわら、県内外のクラフトイベントに出店している。動物や昆虫をデフォルメした独自の世界観で、チャームや木版画などを制作。木の焦げる匂いや焦げ色の違いに魅せられ、10年ほど前から本格的にウッドバーニングに取り組んでいる。

御坊市に出店している山田さん
御坊市に出店している山田さん

山田さんは三条市出身。新潟デザイン専門学校を卒業し、会社員として働く。20数年前から水彩画を描いてきた。やがて絵の具の片付けが面倒になり、ペン画など白黒の表現へと移っていった。

転機は三条クラフトフェアだった。木工製品にウッドバーニングで名入れをするサービスに興味をひかれた。「あれで絵を描けないかな」と思った。調べるとウッドバーニングの協会もあることを知り、自分でも挑戦。そこから一気にのめり込んだ。

チャーム
チャーム

「自分はたき火もやる。ウッドバーニングで木を焦がすし、たき火で木を燃やす。木の焦げる匂いだったり、炎が上がるようすだったりが、どうしようもなく好きなんだろうなと思います」と笑う。

写実よりデフォルメ 動物や昆虫を独自のキャラクターに

ウッドバーニングは、電熱ペンや焼きごての熱で木を焦がし、濃淡をつけて絵を描く技法。山田さんによると、写実的に動物の毛並みなどを描く作家が多いが、自身の作品は動物や昆虫を少しデフォルメしたイラスト調が特徴。「こういうキャラクターで描く人はあまりいない。そこが違う点かな」と話す。

作品の色は基本的に木の焦げ色。展示している作品も、ほぼ木が焦げた色だけで表現している。焦げた線はわずかに輪郭がぼけて独特の柔らかさがある。山田さんの作品は焦がして描いたとは思えない細密な描写も見せる。

小品の版画
小品の版画

「木によって匂いも全然違うし、描き具合も全然違う。そこがたまらなくおもしろい」と言う。

主力は桜材のチャーム 木版画も

作品でよく売れるのは800円のチャーム。桜材を使い、動物や昆虫などを焼き付けている。使い続けるとあめ色に変わるのも楽しめる。

最近力を入れているのが木版画。木を焦がしてへこませて版を作り、そこにインクを載せて紙に刷る。小品を500円で販売している。

山田さん
山田さん

まだ始めて2年ほどの新しい表現で、「この方法で版画の作品をがんがん作っていきたい。大きい作品も作りたい」と意欲を見せる。

販売活動はウッドバーニングを始める以前、ペン画のころからで、15年ほどになる。現在は年間十数回のペースでイベントに出店している。火で焦がし、木の匂いを感じながら描く山田さんは、これからも木と火の間に生まれる表現を探っていく。

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