新潟県立新潟県央工業高校同窓会(松縄嘉彦会長)は26日、令和8年度同窓会総会を開き、同窓生や来賓ら152人が出席した。2029年4月に県央工業高校と三条商業高校との統合を控えるなか、同窓会活動の継続と学校統合への期待を共有し、全国大会や北信越大会に出場する部活動への激励も行った。
来年12月発行の同窓会名簿は県央工業として最後の名簿に
総会では、2025年度の会務報告、決算・会計監査、2026年度予算、役員改選、同窓会名簿発行への協力などを議決した。2025年度決算は収入合計495万6,098円、支出278万7,177円で、差し引き216万8,921円を繰り越した。2026年度予算は収入、支出とも464万円を計上した。
役員改選では、学校統合を控えて役員は原則留任。42年間にわたって監査員を務めた関根朝秋税理士が相談役に就き、後任の監査員に1969年卒の税理士、五十嵐輝幸さんを選任した。
同窓会名簿は5年ごとに発行しており、次回は来年12月の発行を予定する。来年3月に全会員へ調査はがきを発送する予定で、事務局は「県央工業として最後の名簿になりそう。より精度の高い名簿にするため、必ず返信してほしい」と協力を呼びかけた。
「県央工業としての同窓会は数少ない回数に」
懇親会で松縄会長は、「参加人数を心配していたが、最終的に152人に出席いただいた。年に一度、皆さんと話ができる会をもてることをうれしく思う」とあいさつした。
2029年4月に予定される三条商業高校との統合については、「一足す一が二ではなく、十にも百にもなるように」と強調。「県央工業高校としての同窓会は数少ない回数になってきたが、皆さんから力添えをいただき、年に一度の楽しい会にしていきたい」と述べた。
松原直樹校長は、統合後の新たな産業高校については、経営管理やビジネス、AI、データサイエンスなどの情報技術を活用した学びを充実させる方向で検討しているとした。
工業分野では、ものづくりの高度化、伝統技術と現代技術の融合、ロボットとの協働による次世代生産システム、資源循環や脱炭素社会を支えるものづくりなどを掲げ、「何を教えるかから、何ができるようになるかを意識し、統合へ向けた準備を進めていく」と話した。
滝沢市長「統合をチャンスに」
来賓を代表して滝沢亮三条市長が祝辞を述べた。高校統合の背景に少子化があることにふれた。現在の新潟県の高校生は1学年約1万8千人だが、2024年、2025年に生まれた赤ちゃんの数は県全体で1万人を切り、今の高校生と比べると約半分と説明した。
そのうえで、「少子化が背景にあるのは間違いないが、決して後ろ向きな話、暗い話ではなく、むしろチャンスと捉えるべき」と述べた。
さらに「優れた高校、いい高校を作り、人づくりをさらに充実させれば、三条市の商工業のみならず、市全体の発展につながる」とし、将来的には新しい校舎の整備も県に働きかけたい考えを示した。
全国、北信越へ出場の部活動を激励 野球部にはバット2本
総会後には部活動激励会を行った。ウエイトリフティング部、レスリング部、卓球部、野球部の監督らが登壇し、同窓会から激励を受けた。卓球部はインターハイ出場が13年ぶりで、女子選手の出場は初めてとなる。
野球部には、夏の大会での活躍を願って同窓会からバット2本を贈呈した。春の選抜甲子園大会で本塁打が出たモデルのバットと紹介され、松縄会長から倉繁正志監督へ手渡された。
倉繁監督は「日ごろから物心両面にわたり支援いただき、本当にありがとうございます」と感謝。夏の大会は7月9日に開会し、県央工業の初戦は7月12日午前10時から、五十公野球場の第1試合で新潟江南高校と対戦することを報告した。
「3年生が悔いの残らないよう、万全の状態でサポートしたい。このバットで1本でも多くヒットを、1点でも多く得点を、1勝でも多く勝ち進んで、県央地区に明るい話題を届けたい」と決意を述べ、同窓生に声援を求めた。
会場では、若い世代の同窓生として出席した2023年、2024年、2025年卒を中心とした8人も紹介。同窓会の次代を担う存在として拍手を受けた。
乾杯は三条商業高校同窓会の木村譲会長が発声し、統合を控える両校同窓会の交流も深めた。乾杯後は、2008年に県央工業が甲子園へ出場した記録ビデオ「2008年甲子園への道」も上映され、同窓生は母校の歩みを振り返りながら、「もう一度甲子園へ」の思いを新たにしていた。
