新潟県燕市の佐野大輔市長は28日、4月の定例記者会見を行った。今年度初めての会見で、男性育休取得率の向上、燕応援フェニックスクーポン券第8弾の発行、屋内こども遊戯施設「うさぎもちハレラテつばめ」の利用者10万人突破見込みなど8項目を発表した。会見場のバックパネルも基本理念「みんなでつくる燕市」を掲げた新デザインした新年度版に変わった。
佐野市長は、バックパネルのデザインについて、市民の声を表す吹き出しをあしらったと説明。先週の日曜に開いた「ふれあいトーク」や今後の出張フリートークなどを通じ、市民との対話と市からの発信を重ねていく考えを示した。
男性育休取得率が78.1%に
発表の1項目は、つばめ子育て応援企業の男性育休取得率。昨年度の取得率は前年度から約2割増の78.1%となった。
子育て応援企業以外の無作為抽出150事業所でも76.9%にのぼり、国の40.5%、新潟県の44.9%を大きく上回った。
「新潟県多様で柔軟な働き方・女性活躍実践企業認定制度」の「Ni-ful(ニーフル)」認定企業も燕市内で113社となり、新潟市に次ぐ県内2番目の多さとなった。
燕市は、つばめ子育て応援企業に勤務する男性従業員が育休を取得した場合の奨励金や、育児短時間勤務給付金、職場環境づくり推進補助金などを用意している。Ni-ful制度でも燕市は認定企業に対する補助金や優遇策を設けている。
佐野市長は取得率向上の背景について、「子育てするなら燕市で」の取り組みや、人手不足のなかで従業員に働き続けてもらうための企業側の危機感、気運の高まりがあるのではないか」と私見を述べた。
共働き世帯が多い燕市では、児童クラブなど子どもを支える仕組みとあわせて、共育てや共家事の意識づくりも進める。
フェニックスクーポンは初の「1人あたり5000円」
物価高騰対策では、「燕応援フェニックスクーポン券」第8弾を発行する。今回は市民1人あたり5000円分で、500円券10枚を5月末から順に郵送する。対象は4月30日時点で燕市に住民登録がある人。加えて5月1日から10月31日までに生まれた子どもにも郵送する。
使用は会計で税込み1000円につき1枚で、使用期限は12月31日まで。4月20日時点のクーポン券を使用できる登録店舗は市内410店舗で、登録店舗は11月末ごろまで随時、募集する。
市は1月補正で、国の臨時交付金を活用した物価高騰支援策として、同クーポンの配布を打ち出していた。
これまでのクーポンは1世帯につき5000円分を配布してきたが、今回は「1世帯あたりでなく1人あたりにしてほしい」という市民の要望に応えた。佐野市長は「市民生活を応援するとともに、材料費などの高騰に直面する市内飲食店などへの支援にもつなげたい」と話した。
ハレラテつばめは5月中に10万人へ
燕市大曲の屋内こども遊戯施設「うさぎもちハレラテつばめ」は、2025年9月のグランドオープンから9カ月目となる5月中に累計利用者10万人に達する見込みとなった。オープンから1年間で10万人を想定していたが、前倒しでの達成。10万人目の利用者の来館にあわせて10万人目にプレゼント贈呈や記念撮影のセレモニーを行う。
3月末時点の利用者は約8万2000人。多い月は1万3000人を超え、少ない月でも1万人弱が利用している。市内利用者が約4割、市外利用者が約6割で、市外からも遊び場を求めて燕を訪れる動きが広がっている。
施設の公式サイトでは予約やイベント情報を確認でき、当日の混雑状況もリアルタイムで確認できるようになった。
0歳から楽しめる「ピアノと歌おう」
子ども向けの催しで、7月18日(土)午後1時半から燕市文化会館大ホールで「ピアノと歌おうサマーフェスティバル」を開く。YouTubeチャンネル「ボンボンアカデミー」のいっちー&なるを招き、「とんとんとんとん ひげじいさん」など親子で楽しめるプログラムを予定する。

会場は暗くせず明るいままで進行し、公演中の出入りも可能。0歳から安心して楽しめるファミリーコンサートとなる。全席指定でおとな1000円、中学生以下500円。1歳以上は有料で、1歳未満でも席が必要なら有料。チケットは5月10日(日)午前9時から中央公民館2階の社会教育課文化振興係とセブンチケットで販売する。
スワローズ交流大会の燕市予選、5月2日開幕
東京ヤクルトスワローズに縁のある燕市、愛媛県松山市、宮崎県西都市、沖縄県浦添市の4市で毎年持ち回り開催している「東京ヤクルトスワローズカップ少年野球交流大会」は、ことしは11月7日(土)、8日(日)に燕市で開かれる。これに先立ち、5月2日(土)から吉田野球場で燕市予選会を開き、市内6チームが本大会出場をかけて競う。
昨年の松山市大会で燕市は準優勝した。佐野市長は「ことしは燕市開催。ホームを利点に、なんとか頑張ってほしい」と期待した。優勝カップは燕市の玉川堂で作られたもので、本大会では野球を通じた4市の交流も深める。
アルビ30周年イベントで燕グルメと缶バッジ
5月16日(土)午前10時から午後2時まで、デンカビッグスワンスタジアム(新潟市中央区)Eゲート前で開かれるアルビレックス新潟30周年記念「県内縦断 新潟うんめもん博」に燕市も出店する。
道の駅SORAIRO国上と斉藤いちご園が出店し、背脂ラーメン、鶏肉のレモン和え、斉藤いちご園のシャーベットなどを販売する。
燕市公式Xでは、燕市出身のアルビレックス新潟・石山青空選手を応援するキャンペーンも行う。燕市公式Xをフォローし、該当ポストをリポストした来場者に、石山選手、燕市オリジナルキャラクター「桜咲ユメ」、ご当地アルビくんのオリジナル缶バッジを先着200人にプレゼントする。
フードドライブは5月から 米の寄付減が響く
ことしも5月から「フードドライブ+(プラス)」を実施する。ひとり親世帯や生活困窮世帯など、支援を必要としている市民に食品や生活用品を届けるフードバンク事業を支援する取り組み。2020年度から続けている。
市役所窓口で年4回、市内スーパーなどで「おでかけフードドライブ+」を年6回、行っている。5月は11日(月)から15日(金)まで燕市役所社会福祉課窓口、17日(日)午前9時から午後1時までウオロク燕店で受け付ける。対象は、賞味期限が2週間以上ある未開封の食品と、未使用・未開封の生活用品。
寄付量は23年2777キロ、24年度1448キロ、25年度868キロと減少傾向にある。担当課は、物価高騰の影響で重量のある米の寄付が大きく減ったことが主な要因と説明した。佐野市長も「お米の価格が高騰し、なかなか寄付に回す余裕がなくなってきているのでは」と述べた。
分水良寛史料館で「良寛墨宝展」
分水良寛史料館では5月8日(金)から31日(日)まで、春の特別展「良寛墨宝(ぼくほう)展」を開く。国重要文化財3点、県指定文化財3点、市指定文化財を含む越後の禅僧、良寛の遺墨など44点を展示する、年間の公開日数が限られる国重要文化財を間近に鑑賞できる機会となる。
開館時間は午前9時から午後4時半まで。休館日は月曜で、祝日の場合は翌平日。入館料はおとな300円、高校生・学生200円、小中学生100円。ミュージアムパスポートの利用で、市内小中学生と保護者1人が無料になる。
