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ふるさとの大賀ハスを救え 加茂市・千刈公園のハス池の大賀ハス再生に加茂出身の昆布山さんが立ち上がる

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新潟県加茂市千刈1の千刈公園で30日、花つきが悪くなった大賀ハス(おおがはす)を再生しようと、蓮根の掘り起こしと植え替え作業が始まった。主催は千刈公園大賀ハス再生実行委員会。5月1日(金)までの予定だが、天候や池の中の状態によっては作業を延長する。

千刈公園のハス池で大賀ハスの植え替え作業
千刈公園のハス池で大賀ハスの植え替え作業

千刈公園の大賀ハスを手入れしてきたが伊藤景昭さんが11年前に死去して放置状態に

大賀ハスは、1951年に千葉市の検見川遺跡近くで発掘された古代ハスの種から発芽、開花したもの。大賀一郎博士にちなんで名付けられ、千葉市の花にもなっている。

千刈公園は1995年に供用開始され、約160m2のハス池で大賀ハスが育ってきた。11年前に90歳で亡くなった地元の伊藤景昭さんがボランティアで手入れ、管理していた。

おかげで毎年6月下旬から盆ごろにかけて薄桃色の美しい花を咲かせてきた。その美しい花をねらって近郷から訪れる写真愛好者も多かった。

しかし、十数年にわたって本格的な植え替えが行われず、放置されていたため、開花数も減ってきた。

加茂市出身、千葉市在住の昆布山良則さんが大賀ハスの再生に乗り出す

往時のハス池の姿を取り戻そうと立ち上がったのが、加茂市中大谷出身で千葉市在住の団体職員・昆布山良則(こんぶやま よしのり)さん(66)。千葉市は大賀ハスのふるさとで、昆布山さんは地元で「大賀ハスのふるさとの会」に参加し、大賀ハスを守る活動を続けている。

昆布山さん
昆布山さん

帰省のたびに千刈公園のハスを見てきたが、「千葉ではきれいに咲いているのに、ふるさとに帰るとだんだん弱っていく。見ていて悲しかった」と心を痛めていた。

6年前にも市に植え替えを要望したが、財政難や専門的な知識を持つ人材の不足もあり、抜本的な対応には至らなかった。昨年、市民ボランティアでの植え替えを申し出たところ認められ、今回の作業につながった。

植え替え作業を行うも思った以上に状態が悪く目算が狂う

30日は地元の2人とシルバー人材センターの1人に手伝って植え替え作業で行った。千葉市内の団体から分けてもらった大賀ハスも移植しようと持参した。

実際に掘り起こしてみると、蓮根(レンコン)がびっしりととぐろを巻くように詰まっているという当初の予想とは違い、蓮根そのものが少なく、細く弱っている状態だった。

池の底には砂利が層のように厚く敷かれたようになっていた。5月1日と2日間の作業の予定だったが、「思ったより状態が悪い。肥料をやっていないことや、土を替えていないことも影響しているのでは」と昆布山さん。完全に目算が狂った。

昆布山さんが千葉から持参した大賀ハス
昆布山さんが千葉から持参した大賀ハス

「手入れしてくれる人が見つかったと仏壇に報告した」

作業を見守ったのは、伊藤さんの妻(91)。夫が手入れするハス池で美しい花が咲くのを毎年、楽しみにしていた。「昔は一面に薄いピンクの花が咲いた。去年、一昨年は3つくらいしか咲かなかった。手入れしてくれる人が見つかったと仏壇に報告した」と心の底から感謝していた。

市では公園管理の中で薬剤散布などできる範囲の管理はしてきたが、ハスの植え替えや土の改良など専門的な作業までは難しかった。市の担当者は「公園を地元や市民で守る動きが広がっていくことはありがたい。市としてできる範囲と、地域やボランティアでできることをうまく合わせていければ」と期待した。

「ふるさとの大賀ハスを何とかもう一度咲かせたい」

一方で、池全体を再生するには土の入れ替えや重機による掘り起こし、規模の見直しなども必要になる可能性がある。昆布山さんは「このままでは一からやり直した方が早いくらいかもしれない。それでも、ふるさとの大賀ハスを何とかもう一度咲かせたい」と話している。

千刈公園の大賀ハスに関する問い合わせは千刈公園大賀ハス再生実行委員会(電話:090-1422-4338、メール:kombuyama@gmail.com)。

千刈公園のハス池

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