新潟県加茂市の美術家でつくる加茂美術協会(泉田悟会長、会員38人)は、12日(土)から15日(火)まで加茂市産業センター(加茂市幸町2)で「第29回 加茂美術協会 今展」を開く。日本画、洋画、彫刻、工芸、書道、写真、生花の7部門に、協会員と一般公募など計92人の110点を展覧し、加茂の美術界の現在地をそれぞれの目で確かめてもらう。入場無料。
会員38人のうち33人が出展。ほかは公募作品で、委嘱作品も1点ある。開幕前日の11日は会員らが会場設営や作品の展示作業を行った。初日は午前9時からオープニングセレモニーも行う。
会員減少を受け約10年前から公募制
泉田悟会長によると、同展はかつて会員作品を中心に開催していたが、会員の高齢化や減少が進み、出品作品も減ることが懸念されたことから、約10年前に一般公募を導入した。
「高齢化して会員も少なくなってきた。当然、作品も少なくなる。今後のことを考えて、どういう形にしていくかということで公募制を取り入れた」と話す。
現在は会員が市内などで開く絵画や書道をはじめとした教室の受講者にも出品を呼び掛けている。泉田会長は「会員がそれぞれ教室を開いているので、生徒の皆さんにも働き掛けている。発表する喜びやチャンスをつくり、加茂地域の美術の底辺を広げていきたい」と話す。
洋画や書道の実演、作者による作品解説も
会期中は作品展示だけでなく、作家によるパフォーマンスや作品解説も行う。
初日の12日午後2時からは洋画部門で「油彩とアクリルの違い」をテーマに、実際の画材を使いながら、それぞれの特徴や長所、短所を説明する。
13日午後2時からは書道部門で、会員の中山彩霞(なかやま・さいか)さんが和歌と漢詩を揮毫(きごう)する実演を行う。
また、13日午前10時から日本画、工芸、書道、14日午前10時から洋画、写真の各部門で作者による作品解説を行う。出品作品の制作意図を説明するほか、来場者から求めがあれば作品づくりについてアドバイスもする。
来年は節目の30回
同展は来年、第30回の節目を迎える。泉田会長は、記念展について「大々的にやりたいという気持ちはある」としながらも、会員減少が続くなかで今後の展覧会そのもののあり方も含めて検討する必要があるという。
「テーマ性を持たせるのか。今年の来場者アンケートの結果なども見ながら、会員みんなでどうするかを考えていきたい」と話した。
近年は700〜1000人が来場している。開催時間は午前9時から午後5時まで、最終日の15日は午後3時まで。
