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三条市歴史民俗産業資料館で遺跡発掘調査速報展(2001.4.28)

三条市歴史民俗産業資料館(羽賀吉昭館長)では、4月28日から6月24日まで同資料館で遺跡発掘調査速報展を開いており、昨年度行った藤ノ木遺跡の発掘調査を遺物やパネルの展示で速報している。

藤ノ木遺跡は、三条市大字井栗字藤ノ木地内にある中世の集落跡。国道403号線の北側、市指定文化財の「万葉の藤」のすぐそばにある。国道バイパス工事に伴って昨年8月から12月まで三条市教育委員会が発掘調査を行った。

展示する遺物のなかで注目は、鉄鍋と五輪塔。鉄鍋は数片に割れており、直径数十cm、底は浅めだが、しっかり取っ手が付いている。大型土杭からほぼ完全な形で出土した。平安時代まで煮炊きには素焼きの土器が使われたが、鉄鍋も使用されたと言われる。しかし、鉄鍋は再利用できるため遺跡からの出土例はわずかで、貴重だ。

五輪塔

五輪塔模式図
(三条市史より)

五輪塔は死者を供養するもので、地、水、火、風、空を宇宙の生成要素とする仏教思想に基づくもの。主に石造で下から地輪は方、水輪は球、火輪は三角、風輪は半球、空輪は宝珠形の5つを積み上げる。藤ノ木遺跡では、そのうち下から2つ、地輪と水輪が出土、展示している。

ほかにも船をこぐ櫂(かい)の形の木製品や漆(うるし)塗り椀、曲物、下駄、へらといった木製品、珠洲焼(すずやき)ツボカメなどが並んでいる。

遺物展示だけではわかりにくいので、パネル展示で解説。併せて三条、加茂の市境のほ場整備工事に伴って行った予定地確認調査で出土した古式土師器(はじき)や須恵器(すえき)、珠洲焼を展示するとともに、保内・三王山古墳群からの出土品や市指定文化財の鰐口(わにぐち)なども展示して、三条市の遺跡発掘調査の成果を紹介している。

櫂状木製品など

昨年初めて坪ノ尾遺跡などを紹介する遺跡発掘調査速報展が好評だったことから、ことしも開いている。また、5月13日と6月9日のそれぞれ午後2時から調査担当者による展示説明会を開くので、参加を呼びかけている

午前9時から午後4時半まで開館、入館無料。月曜、祝日の翌日、毎月末は休館。

藤ノ木遺跡発掘現場周辺図


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